【コラム】高松宮記念参戦の香港馬ビクターザウィナー、課題克服へ試走完了

リョン騎手を背に中京競馬場の芝コースで追い切るビクターザウィナー(撮影・白石智彦)

香港のビクターザウィナー(せん6、父トロナド、C・シャム)が24日(日曜)の高松宮記念(G1、芝1200メートル)に参戦します。ここまで14戦7勝。現在の香港短距離界では王者ラッキースワイネスに次ぐ評価を受けるスプリンターです。

血統は父がサドラーズウェルズ系のトロナド、母ノエティックも芝1000メートルで勝ち鞍のある快速馬でした。父のトロナドは今週末の香港ダービーで4歳3冠に王手をかけるヘリオスエクスプレスも出すなど、最近の香港競馬でトレンドの種牡馬です。

20年のオーストラリアのセールで18万豪ドル(約1790万円)で落札されたビクターザウィナーはG1安田記念参戦をめざすロマンチックウォリアーも管理するシャム厩舎に入厩し、22年9月にデビュー。最初のシーズン(昨年7月までの22/23年シーズン)を8戦5勝で終えました。

真夏のオフシーズンを挟んで昨年9月に始まった23/24年シーズンから本格的に重賞戦線に進出。シーズン開幕の9月10日に行われた香港特別行政区長官杯ではラッキースワイネスに2馬身半差をつけて優勝。その後の4戦は勝てずにいましたが、初コンビのリョン騎手で迎えた1月28日のG1センテナリースプリントCではロケットスタートから鮮やかに逃げきって、念願のG1タイトルをつかみました。

ここまでキャリアはすべて右回りのシャティン競馬場(1戦のみ直線1000メートル戦)でのもの。課題は初の左回りと同型馬との兼ね合いとなりますが、日本へ旅立つ1週前の3月5日に行われたバリアトライアル(実戦形式の調教)では、リョン騎手が逃げ馬をぴたりとマークして、最後に追い抜く調教で、本番への試走を済ませています。【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)