【ヴィクトリアM】高橋文男オーナー“馬主45年“の集大成モリアーナ「すごく良さそう」

モリアーナの紫苑S表彰式で記念撮影におさまる高橋文男オーナー(左から3人目)

ヴィクトリアM(G1、芝1600メートル、12日=東京)の有力馬モリアーナ(牝4、武藤)を所有する高橋文男オーナー(84)は、66年創立の株式会社タカチホ(福島・郡山市、エレクトロニクス関連部品の製造販売)会長を7年前に退任して馬主ライフを楽しむ。馬主歴45年、G1初勝利のチャンスに心を躍らせる。

 

6月で85歳を迎える高橋オーナーは、オークスにも同じ武藤厩舎のエセルフリーダを出走させる予定。クラブ馬主が席巻する時代には至難の業だ。「2週続けては初めてのことでびっくりしています。今回頑張ってくれなければ、もうG1は取れない。簡単ではないが何とかしろよという気持ちです」と笑った。

馬主歴は長く、最初に所有したピーチシャダイ(父ノーザンテースト)がいきなり活躍した。平地で7勝を挙げた後、障害入りして84年東京障害特別・春など5勝した。「吉田善哉さん(社台グループの創設者)から馬主になれと言われ、用意してもらった馬でした。この馬がすごく走ったから馬主を長く続けられた」。

馬選びは、まずは種馬で狙いを定め、牧場で実馬を見て決めるという。モリアーナは当歳セレクトセール3000万円で落札した。「母馬(ガルデルスリール)をオーナーズで持っていたので、必ず持つと決めていました」。昨年の紫苑Sが平地では初めての重賞勝利となった。G1は3度挑んで23年秋華賞の5着が最高。東京マイルはベストの条件だけに力が入る。

武藤師が見習い騎手時代から乗せていた縁。馬主歴45年の集大成。「武藤さんに送ってもらう画像を見ると、馬の状態もすごく良さそう」。悲願成就へ期待は膨らむ。【岡山俊明】