米国の3冠競走は電光石火。4日のG1ケンタッキーダービー(ダート2000メートル、チャーチルダウンズ)から中1週の間隔で2冠目のG1プリークネスS(ダート1900メートル、ピムリコ)がスタートします。
その出走馬と枠順が現地13日に確定しました。
出走馬は9頭。ケンタッキーダービーからは優勝したミスティックダン(牡、父ゴールデンセンツ)、4着に健闘したキャッチングフリーダム(牡、父コンスティチューション)、そして17着ジャストスティール(牡、父ジャスティファイ)の3頭が参戦。禁止薬物使用のペナルティー期間延長で今年もダービーへ管理馬を送ることが出来なかったB・バファート調教師は、ここで鬱憤(うっぷん)を晴らそうと厩舎のツートップのムース(牡、父グッドマジック)とイマジネーション(牡、父イントゥミスチーフ)を送り込んでいます。
前売りオッズはそのムースが単勝2・6倍の1番人気で、ミスティックダンは3・5倍の2番人気。3番人気に7・0倍でキャッチングフリーダムが続いています。
ダービー優勝馬が本命の座を明け渡すのは12年のアイルハヴアナザー(2番人気で出走して2冠達成)以来のこと。これは3月のG1アーカンソーダービー(ダート1800メートル、オークローンパーク)で、ムースが3着ミスティックダンに6馬身1/4差をつけて完勝した実績が光っているからです。
今年の3冠は最後のG1ベルモントSが、ベルモントパーク競馬場の改修工事のためサラトガ競馬場に変更、距離も2400メートルから2000メートルに短縮されて行われるため、距離克服のハードルはいつもより低くなっています。
下馬評通りムースがここを勝てば2冠が近づき、ミスティックダンが、これを跳ね返せば「3冠」が現実味を帯びてきそうです。【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)