来年2月で定年を迎える音無秀孝調教師(69)は、サンライズジパングで最後のダービーに挑む。
19日までにJRA通算977勝、同G1・14勝を挙げる名伯楽。だが「ダービーにはあまり縁がなかった」と振り返る。チャンスは何度かあった。特に17年は3頭出し。エースのアドミラブルは青葉賞の勝ちっぷりが鮮やかで1番人気に支持された。「自分も勝てると思っていた」。しかし、展開が合わず3着に敗退。「あの時、もう自分にはダービーを勝つチャンスはないと思った」と落ち込んだ。
それ以来7年ぶりの参戦。「最後の年に出走させられることに満足している。今はダービーの雰囲気を楽しみたい」と69歳の名将はわくわくしている。
ジパングの皐月賞は9着に終わったが「状態は間違いなく今回の方がいい」。きれいな東京の馬場も「この馬向き」とみる。26日の午後3時40分、音無師の頭上に競馬の神様が舞い降りるかもしれない。【岡本光男】