1年前の日刊スポーツの記事が読まれている。「キネーン氏がロマンチックウォリアー日本遠征に理解『イクイノックス出走なら…』」という見出しだ。クイーンエリザベス2世Cで連覇を果たした(当時)ロマンチックウォリアーの天皇賞・秋遠征プランについて、同馬を発掘したマイケル(ミック)・キネーン氏が理解を示す内容だった。
このときの「日本遠征」は実現しなかった。ロマンチックウォリアーは来日せず、同馬が向かったのは、オーストラリアのメルボルン。ターンブルSをステップに見事、コックスプレート制覇を果たしている。
ロマンチックウォリアーの安田記念の勝ちっぷりを見てしまうと、昨秋の天皇賞でイクイノックスと走るところを見てみたかったと思うファンも多いかもしれない。コックスプレート(オーストラリアの中距離最強馬決定戦)を勝った馬の活躍という点では、あらためて19年リスグラシューの宝塚記念→コックスプレート→有馬記念の3連勝も見直されるべき。日本馬がコックスプレートを勝つというのは歴史的偉業だったのだ。
安田記念を制し、シャム師はレース前の心境を「ナーバスにはならなかった。勝つ自信があったから」と余裕で振り返った。高松宮記念ビクターザウィナーの3着に続き、今回は確かな勝算があっての来日。さて、次にやってくる香港馬は…。
ロマンチックウォリアーは帰国し、9月から始まる香港の新シーズンに備える予定だが、今年は天皇賞・秋(G1、芝2000メートル、10月27日=東京)への参戦があるのだろうか。もし、実現したのなら、それを迎え撃つ日本はどの馬か。4月には香港、ドバイでG1を連勝したカリフォルニアスパングル(セン6、A・クルーズ)のスプリンターズS(G1、芝1200メートル、9月29日=中山)参戦プランも香港で報じられている。
日曜日、ロマンチックウォリアーの安田記念勝利を、エンゲルブレヒト=ブレスゲスCEOなど、多くの香港競馬関係者が東京競馬場のスタンドで見届けた。宝塚記念への出走は見送られたが、12月の香港国際競走の前に、香港馬が日本のG1競走へ矛先を向けるムードは高まっている。再度の香港馬襲来に備えよ-。