【表参道便り】メルボルンC優勝トロフィーが来日中…13年前勝利のルメール騎手も笑顔

ルメール騎手と世界を渡り歩くメルボルンCの優勝トロフィー

13年前の記憶は色あせていない-。クリストフ・ルメール騎手(45)が4日、都内で行われた「2024レクサス・メルボルンカップ・ツアー」のイベントに出席。11年メルボルンCをドゥーナデンとのコンビで初騎乗初制覇を果たした際の思い出を語った。

毎年11月の第1火曜日に行われるメルボルンCは「ストップ・ザ・ネーション」とも呼ばれる、オーストラリアの国民的レース。会場内に当時のレース映像が流れると、関係者は拍手で当時32歳だった鞍上を祝福した。ルメール騎手は右手で額の汗を拭うポーズをして、2着馬レッドカドーとの叩き合いを振り返った。

ルメール騎手は「もう13年も前ですか。時間が経つのは早いですね。僅差で勝てたので、とてもホッとしました。勝つのと、2着は大きな違い。フランス人騎手にとってはメルボルンCに騎乗する機会はあまりありませんから。優勝できたのは大切な思い出。忘れられません」と笑顔を見せた。優勝騎手に渡されるトロフィーは「マイ・トレジャー(宝物)」。今でも自宅のコレクションの目立つ位置に飾ってある。

日本での活躍の秘訣を問われると、「トライ・マイ・ベスト(最善を尽くす)」と即答。これまで6度JRAのリーディングジョッキーに輝いたが、フランス在籍時はリーディングには縁がなかった。16年にサトノダイヤモンドで菊花賞と有馬記念を制し、翌17年に初のリーディング(199勝)を獲得。18年にはJRA通算215勝を挙げて、年間最多勝利記録を更新した。その後もアーモンドアイ、イクイノックスといった歴史的名馬の主戦を任されてきた。15年にJRA騎手に転身した当初は、さすがのルメール騎手もここまでの活躍を予見していなかったという。鞍上は「ラッキーでもありました。今でも、毎回ベストを尽くすように頑張っています」と勝利への情熱を口にした。

メルボルンCの優勝トロフィーは日本を皮切りに、39の国と地域を巡ってレース開催日の11月5日にフレミントン競馬場に戻る予定となっている。【松田直樹】