「春はあけぼの」で始まる『枕草子』で清少納言は「夏は夜」と詠んだ。時は流れ現代。この歌を競馬の世界に置き換えると「夏は函館」だろうか。夏の暑さを回避するためには函館の気候はぴったりだ。そして、私が夏の暑さで思い出すのはなんといっても高校時代のサッカー部の4泊5日の夏合宿だ。長年誰にも話せなかった異常な夏合宿の話をこの場で打ち明けたい。
この合宿にはおかしな点が大きく4つある。まず1つ目。ただでさえ暑い季節なのに九州で合宿を行うことだ。戦いの場へと向かう早朝の空港には目の光を失った丸刈りの部員が集まる。楽しそうなのは監督、コーチ、スタッフだけ。他の乗客と面構えがまるで違う60人が乗る飛行機はカイジの世界をほうふつとさせる。
そして、期待を裏切るように定刻通りに目的地へと到着すると、各学年でランメニューの作戦会議が行われる。例年の1日目のランメニューを参考に今年のランメニューを予想し、このメニューが来た場合には誰が先頭を引っ張るか、ここのコーナーを曲がるまでは辛抱だ、などと受験生が過去問を対策するように何度も作戦を照らし合わせる。私の部のランメニューは学年全員がタイムに入らないといけないのでチームプレーが大切なのだ。
そして、グラウンドに到着すると、サッカーボールを準備する前にランメニューが始まる。これが2つ目のおかしなポイントだ。わざわざ高いお金を払って天然芝のグラウンドを2面借りて、なぜグラウンドの周りを走るのか。ディズニーランドのチケットをせっかく買ったのに、中に入らずゲート前でずっと写真撮影をしているようなものだ。どう考えてももったいない。そして、いよいよ最初のランメニューが始まると…と全部を書こうとする日が暮れるので、後編は来週に持ち越そうと思う。
さて、話は変わって函館記念の予想を始めたい。
◎エンパイアウエストの大駆けに期待する。G1出場経験のある実力者がそろう今年の函館記念だが、連勝中は他にいない。ハンデ53キロという絶好の条件の中で勝負できる今回なら一発を狙えるだろう。3連複(3)から(1)(4)(10)(11)(12)(13)(15)。
◆シュンヤ 日刊スポーツを愛読する若き競馬予想家。12月9日、大阪生まれ大阪育ち。好きな馬はノームコア。就職試験でJRAの採用試験を受験するもあえなく撃沈し、現在は夜の仕事に励んでいる。好きなサッカー選手はリオネル・メッシ。尊敬する記者は高木一成記者(前東京本紙担当)。天皇賞・春からニッカンコムで予想を開始し、春のG1シーズンを戦い抜いた。夏競馬も自分磨きの予想は続く。ラジオNIKKEI賞はサトノシュトラーセ、七夕賞はボーンディスウェイで撃沈。