【競走時間帯の拡大】今週来週の新潟は暑熱対策で「お昼休み3時間半」「メインは7R」に

新潟競馬場の全景

今週と来週の2週間、中央競馬は新潟と札幌の2場開催になる。暑熱対策のため、新潟では初めての試みとなる“お昼休み”が設定される。導入するJRAの狙いは? 現場の関係者の反応は? しっかりと学びつつ、競馬を楽しみたい。

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JRAは暑熱対策の一環として、7月27、28日、8月3、4日の新潟開催で「競走時間帯の拡大」を実施する。1Rの発走時間を9時35分に繰り上げ、11時35分発走の5R終了後に約3時間半の休止時間を設定。最終12Rの発走時間を18時25分とする。アイビスSD、レパードSなどのメインレースは通常通りの時間に行うため、7Rに配置された。

人の、馬の命を守るための施策だ。10年ごろからレース後の競走馬がまれに熱中症の症状を見せる事例が発生。13年よりパドックなどにミストを設置し、パドックの周回時間短縮などの対策を講じてきた。毎年、熱中症疑いの馬は40頭ほどに抑えられたが、今や“地球沸騰化”と形容されるほど夏場は暑い。酷暑をやり過ごす方策づくりが急務とされていた。

東京五輪開催を控えた20年、JRA内で熱中症リスクを示すWBGT(※環境省が使用している「暑さ指数」)が高い時間帯のレース実施を避ける議論が始まった。特に新潟は競馬場の構造上、日陰をつくるための屋根設置や植樹が難しい競馬場とされる。検討を重ねる中で、“二部制”導入が決定した。今回の暑熱対策に対してJRAが特定の呼称を設けていないのは、興行的観点からくる施策ではないためだからだという。全てのウインズ、パークウインズでは最終レースまで馬券発売を実施。23年6月からは全10場でWBGTの計測も始まっている。

長時間に及ぶ昼休みでは、現地組にうれしい取り組みも行われる。一時的にパドックを開放する「パドックウォーク」は画期的なファンサービス。来場者には先着順で新潟県民の認知度100%とも言われるご当地アイス「もも太郎」も配られる。昨年8月、新潟では全日で熱中症警戒アラートが発令されていた。暑くて、熱い夏の新潟。水分、塩分補給を十分にしながら、人馬の活躍を見届けよう。【松田直樹】