スターは北の国から…。
出張2週目の木曜朝は小雨。風も強く、ポロシャツ1枚では「さむっ」と声が出るほどでした。鳥肌気味で馬場に入る馬を見ていると、自然と2歳馬に目がいきます。昨年は札幌開幕週の新馬戦を制したステレンボッシュが桜花賞を制覇。何げなく目にした馬が、のちの名馬に…なんて運命の出会いを求めて競馬場に足を運ぶファンの方も、少なくないのではないでしょうか。
今年の札幌競馬場正門前では「はじまりは、札幌だった。」と銘打ち、札幌で初勝利を挙げ、のちにG1を制した12頭の壁画が並べられています。G1制覇時、初勝利時の写真がドカンと載っています。
1枚目はあのG1馬で…と、すべて紹介したいところですが「それネタバレじゃん」「楽しみを返せ」とのご意見をいただきそうなので、1頭に厳選します。
07年9月29日、札幌2R2歳未勝利(芝1200メートル)で初勝利を挙げたレジネッタです。同舞台の新馬戦は10着でしたが、見事な変わり身で初勝利。その後3戦未勝利も、12番人気で臨んだ桜花賞では直線ずらっと1列に並んだ混戦を外から差しきり、3連単700万馬券の大波乱を演出しました。
当時競馬ファンになりたての記者は、レジネッタの豪快な末脚、そしてゴール後の鞍上・小牧太騎手の雄たけびに興奮し、競馬の魅力にさらに引き込まれた記憶が、今も強く残ります。
時はたち、その興奮を与えてくれた小牧太騎手は先週劇的な勝利を挙げ、再び園田へ移籍となりました。「あの時は…」「この時は…」と思い出に浸る時間は、競馬の醍醐味(だいごみ)の1つ。ぜひ札幌競馬場に足を運んで、そのきっかけに触れてみてはいかがでしょうか。【桑原幹久】