札幌から、おめでとうございます!
29日にパリ五輪の総合馬術団体決勝が行われ、大岩義明(48=nittoh)、戸本一真(41=JRA)、田中利幸(39=乗馬クラブクレイン)、北島隆三(38=乗馬クラブクレイン)が115・80点で銅メダルを獲得しました。
日本時間で一夜明けた30日、やや肌寒く感じるほどの風が吹く札幌競馬場からも、92年ぶりの快挙に祝福の声が上がりました。
今年の天皇賞・春をテーオーロイヤルで制し、G1ジョッキーとなった菱田裕二騎手(31=岡田)は競馬学校時代、担当教官の一人として戸本選手から指導を受けていました。
パリ五輪はリアルタイムに加え、録画したものを調教後などに見ているそうで「昨日はテレビで見ていました。今回も『応援しています』『頑張ってください』とLINEさせてもらいましたが、本当にすごいことだと思います」と喜びを口にしました。
先生と生徒の関係とあれば厳しく接してもらう機会も多そうですが「当時の教官の中では歳が近くて、年上のお兄さんのような感じで話しやすかったです」と親しみやすい方だったそう。「競馬学校生の時に戸本さんが馬に乗っている姿を見て、すごく上手だなと思っていましたし、勉強させてもらっていました。馬術だけでなく、いろいろな競技でメダルを取っていて、僕も刺激をもらっていますね」と海の向こうからパワーを受け取っていました。
そしてもう1人、札幌競馬場からパリへ祝福の言葉を贈った方が。栗東・庄野厩舎の笠原太朗助手は以前JRA馬事公苑内の業務を行いながら、戸本選手らとともに馬術の競技会に出場していました。
「リアルタイムで見ていました。もう言葉にできないくらいすごいことです。ヨーロッパに行ってからさらにすごい選手になられて、イギリスの選手の中では知らない人はいないと思います。アジア人としてヨーロッパで活躍することは、外からは分からない苦労もあると思いますが、その中で結果を出すのは普通じゃないと思います」。
5、6年ほどともに切磋琢磨(せっさたくま)し「戸本さんに指導していただきながら、当時は負けないぞという気持ちでいました」と振り返ります。ただ、今は「めちゃくちゃかけ離れていきましたね。本当にすごすぎます」と尊敬の念でいっぱいの様子。「戸本さんから刺激をもらったので、僕もこの世界で負けないように頑張りたいです」。
“人馬一体”を目指すのは、競馬も馬術も同じ。パリでの偉業をきっかけに、週末は競馬場で生のサラブレッドを体感してみてはいかがでしょうか。【桑原幹久】