<エルムS:追い切り>
ダートでも金メダルを! 芝G1馬ドゥラエレーデ(牡4、池添)が「真の二刀流」を証明する。エルムS(G3、ダート1700メートル、4日=札幌)に向けて7月31日に函館ダートで追い切られ、5ハロン68秒7-11秒8と力強く伸びた。芝砂兼用のオールラウンダーが集った中で、念願のダート重賞初Vを狙う。
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これぞ金メダリストの風格だ。威圧感すら漂う黒光りの馬体を誇示して、メンバー唯一のG1馬ドゥラエレーデがダートを駆け抜けた。外ラチいっぱいを加速してラスト11秒8。ゴールを過ぎてからも仕掛けられた。またがった寺田助手は「良くなってきている。走りもグンと沈む感じになってきた。多少モッサリしたところはあるけど、これで変われば」と評価した。
その貫禄には先輩も顔負けだ。札幌へはヴィクティファルスに合わせて今日1日に輸送される。主な目的は2歳上の僚馬を早めの移動で落ち着かせるため。自身は4歳にして2度の海外遠征を経験しており「どっしりしていて環境の変化にすごく強い」。その分だけ体を絞るのに苦労するほど。ドバイから帰国後は疲労回復に努めたこともあり、追い切り日以外も運動量を増やして仕上げられた。
芝では2歳時のホープフルSで頂点を極め、ダートでもG1で“銅メダル2個”がある。「パワーがあるのに走りが軽い。こういう馬はあまりいない」(寺田助手)。初のG3出走で必勝を期す。池添師にとっては同じ明大馬術部出身の3人がパリ五輪の総合馬術団体で銅メダルを手にして「同じ動物を扱うスポーツなんで、負けずに頑張りたいです」と刺激を受けたばかり。ダートでも表彰台の頂上へ。レジェンド武豊騎手とともに人馬の総合力を見せつける。【太田尚樹】
◆芝重賞勝利馬のエルムS制覇 00年シンコウスプレンダ(98年京成杯AH覇者)、03年アドマイヤドン(01年朝日杯FS覇者)、20年タイムフライヤー(17年ホープフルS覇者)の3頭が達成している。
◆ドゥラメンテ産駒JRAダート重賞成績 過去のべ11頭出走し、最高着順は昨年シリウスS(G3)アイコンテーラーの2着。3着は昨年チャンピオンズC(G1)のドゥラエレーデ。勝利はない。