<京成杯AH:追い切り>
京成杯AH(G3、芝1600メートル=中山、8日)で秋初戦を迎えるアスコリピチェーノ(牝3、黒岩)が4日、3頭併せの最終追い切りで超抜の動きを披露した。ウッドコース馬なりで計時したラスト11秒0は、この日の延べ892頭で最速。ひと夏越して、切れ味に磨きがかかった。
「春2戦は結果を残せず残念だった。でも能力は示せているので」。悔しさがにじむ黒岩師の言葉に、秋に懸ける思いが込められている。阪神JFを無傷3連勝で2歳女王を射止めたが、桜花賞はステレンボッシュに3/4馬身差の2着、NHKマイルCがジャンタルマンタルに2馬身半差の2着と勝ち損ねた。特に前走は直線半ばで進路がふさがり、ブレーキを踏む不利が大きかった。
「夏場の調整は難しい状況もあったが、しっかり進められた。帰厩当初の重さも取れて、左右のバランスも良くなった。追い切りは折り合いも反応も加速も良くて、ひと安心」。状態は万全と言っていい。55・5キロはこれまで京成杯AHに出走した3歳馬で21年グレナディアガーズ(56キロ=3着)に次ぐ重量だが「ある程度想定したハンデ」と意に介さない。今秋の大目標は流動的。初戦の結果が進むべき道を示す。【岡山俊明】