誰も信じてくれないと思いますが、タイムトゥヘヴンに「◎」を打ちかけたんです。終わってから言うな、ということも分かっているんですが…。後悔先に立たず。約30年、競馬をやっていますが、また同じようなミスをしました。
8日日曜の京成杯AH(G3、芝1600メートル、中山)です。当日は休日で、小1息子の少年野球の試合(息子は応援のみ)を観戦しながら、JRAホームページのレースライブで見ていました。
◎ディオが苦しくなり、○アスコリピチェーノが勝つなあ…と思っていたところ、外から猛然とピンク帽の追い込み。14番人気のタイムトゥヘヴンでした。上がり32秒4の鬼脚で2着。1番人気アスコリとの組み合わせでも、馬連は1万3740円もつきました。某小学校のグラウンドの片隅で頭を抱えました。
実は、同馬の前走・関屋記念の週に、日刊スポーツがニッカンコムで毎日お送りしている【毎日ベスト3】の「関屋記念の追い切り激アツ談話ベスト3」で、3位にタイムトゥヘヴンを取り上げたんです。当時の柴田善臣騎手のコメントです。
「ずいぶん大人になったね。動きに状態の良さを感じる。いい競馬をしているし、逆転できるよ」
当時の前走・エプソムCは15着。それでも関東の名手が“何か”を感じ取ったのだと確信しました。ただ、その関屋記念では無印。結果は12着。上がり32秒9の脚で、最後方から追い込んでいましたが、あまり記憶には残っていませんでした。
ところが、京成杯AHの印を打つ時に、あ、タイムトゥヘヴン! と思い出しました。調教はさらに動いており、今回は一発があるかも…と「◎」を打ちかけた時に、でも中山芝は高速馬場やし、開幕週で追い込みはきついか、しかも中山芝マイルの8枠は不利やし、といつもと同じ思考でササッと「△」に下げました。いったん手を止めて、もう1度、考え直していれば…。
約30年、同じようなことを繰り返してきました。マークカードを塗り間違えたり、最後に切った1頭が突っ込んできたり、ずっと追いかけている馬が買わなかった時に限って激走したり…。
ああ、競馬は面白い。【大阪競馬デスク=伊嶋健一郎】