コスモキュランダ「緩やかで伸びやか。いい方向」加藤士師は仕上がりに自信/セントライト記念

コスモキュランダは美浦ウッドでエメリヨン(右)と併せて追い切る(撮影・千葉一成)

<セントライト記念:追い切り>

菊花賞TRセントライト記念(G2、芝2200メートル、16日=中山、3着まで優先出走権)で重賞2勝目を狙うコスモキュランダ(牡3、加藤士)が11日、美浦ウッドコースで追い切られた。3歳世代に重賞ウイナー3頭を抱える加藤士津八師(39)は、仕上がりに太鼓判を押した。

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実りの秋に向けて、加藤士厩舎「3本の矢」の最後の矢が放たれる。先週の紫苑Sでクリスマスパレードがコースレコードで重賞初制覇。京成杯AHのコラソンビートは敗れたが、ダービー6着から飛躍を期すコスモキュランダが満を持して出陣する。春は弥生賞を勝ち、皐月賞は首差の2着。今回のメンバーでは唯一の重賞ウイナーとなる。「ダービーであらためて力のある馬だと思った。中山は結果を残しているコース。坂からキュンと来るし、急坂はいい」とトレーナーも期待を膨らませる。

最終追い切りはウッドでエメリヨン(古馬1勝クラス)を追いかけ、内に入って馬なりで併入した。最初の3ハロンは14秒~15秒台の遅めのラップを刻み、ラスト2ハロンで加速して12秒3-11秒8。4日の1週前追い切りでいっぱいに追われ(5ハロン66秒5-11秒5)ほぼ仕上がっていたので、もう大きな負荷をかける必要はなかった。「先週強い追い切りをやっても体を維持できている。気持ちの面で追い込まれていないので、こちらが課す調教を受け入れてくれている。緩やかで伸びやかな走り。いい方向に向いている」。馬体重は10日の計量で506キロ。502キロで出走したダービーから目に見えて変わったわけではないが、穏やかな精神状態で初戦を迎えられる点を師は評価する。

課題を挙げるとすればゲート。いつも出遅れ気味になるので序盤の位置取りが後ろになってしまう。この中間も定期的にゲート練習を行っているが「練習では全く問題ない」。スタートが決まらないようなら、今回もまくりか追い込みになりそうだ。

この後は必ずしも菊花賞と決まっているわけではない。初戦の結果と内容次第で進むべき道が定まる。【岡山俊明】

■鞍上ミルコも期待 高速馬場ポイント

鞍上のM・デムーロ騎手もコスモキュランダの好発進に期待する。前走のダービーについては「(年明け4戦目で)だいぶ使っていたし、少し疲れていたかも。勝った時(弥生賞)は出てくれたけど、スタートも悪かった」と振り返る。今回の鍵に挙げたのは高速馬場だ。「陸上トラックみたいに速い。それがどうかだね」と指摘していた。

◆加藤士厩舎 19年に開業して6年目。6勝→19勝→16勝→18勝→19勝とコンスタントに白星を稼ぎ、今年は17勝で関東16位につけている。馬房数は20。重賞は23年京王杯2歳S(G2)コラソンビート、24年弥生賞(G2)コスモキュランダ、紫苑S(G2)クリスマスパレード。調教メニューなどスタッフの意見を取り入れて任せる部分も多い。レース選択は馬主の希望を取り入れながら柔軟に対応している。