ナッジ直線抜け出し3馬身差快勝 矢野貴騎手「いいリズムで乗れた」/東京記念

直線で抜け出し東京記念を制したナッジと矢野貴之騎手

<東京記念>◇12日=大井◇S2◇ダート2400メートル◇3歳上◇出走9頭◇1着賞金3000万円◇1~5着馬に埼玉新聞栄冠賞の優先出走権

ナッジ(牡5、佐野謙)が直線で抜け出し、2着に3馬身差の快勝劇を演じた。東京記念トライアルに続く連勝で、21年サンライズC(門別)以来の重賞2勝目となった。勝ちタイムは2分37秒6。

ダート2400メートルの長丁場の一戦。逃げたランリョウオーを見ながら終始好位のインを進み、直線は先頭に立ったラッキードリームを抜き去ると、外から迫るウラノメトリア、アイブランコを最後は突き放した。

矢野貴騎手は「(道営から南関東に移籍し)厩舎、陣営にとっては3歳のクラシックを狙ってきた馬で、悔しい思いしかさせられなくて、なんとかどこかで勝ちたいと思ってきました。ひとつ勝てて良かったです。(ナッジの)担当者がいろいろ考えてやってくれて、僕は乗っているだけでした。最近は雰囲気もよくて、いいリズムで乗れたと思います。つかみどころのない馬で結果出せなかったが、最近はしまいでしっかり伸びてくれます。(今後に向けて)これで勢いがつけば、と思います」と勝利を振り返った。

佐野師は「なかなか勝ち切れず、重賞はいつ勝てるかなと思っていた。ものにできて良かったです。枠順も1番で、すべて矢野騎手にお任せでした」とホッとした表情。一昨年のクラシックでは羽田盃7着、東京ダービー5着で涙をのんだ素質馬が軌道に乗ってきた。【渡辺嘉朗】

<ウラノメトリア=2着>本田正騎手 前走は全然ハミを取らなかったけど、今日は道中の進みがいいなと思いながら乗っていた。4コーナーで勝ち馬にふたしたかったけど、すんなりこじあけられた。

<アイブランコ=3着>森騎手 インで上手に立ち回れて、ここ2走よりは前進があった。もうちょっと短い2000メートル、1800メートルで乗ってみたい。

<ラッキードリーム=4着>笹川騎手 最後に伸び切れなかった。道中のリズムは良かったけど、追ってから反応できなかった。直線が長いと気持ちが切れるのか、距離もあるのか。

<ミヤギザオウ=5着>御神本騎手 進みが良くない。最後は脚を使って地力を見せてくれたけど、ちょっとズブさが出てるかな。

<ランリョウオー=6着>本橋騎手 乗った感じはどこも悪くない。今日はハミを取っていい感じだった。メンタルもだいぶ回復していると思うんだけど…。

◆ナッジ ▽父 フェノーメノ▽母 エーシンジョイフル(オペラハウス)▽牡5▽馬主 和田博美▽調教師 佐野謙二(大井)▽生産者 信田牧場(北海道新ひだか町)▽戦績 27戦7勝▽総獲得賞金 9069万5000円▽主な勝ち鞍 21年サンライズC(H1)▽馬名の由来 そっと押して動かす