クイーンズウォークG1前哨戦で好発進 期待通りの成長で戴冠の準備整った/ローズS

直線外から伸びてローズSを制したクイーンズウォーク(左)。中央は2着のチェレスタ(撮影・白石智彦)

<ローズS>◇15日=中京◇G2◇芝2000メートル◇3歳牝◇出走15頭◇1~3着に秋華賞の優先出走権

女王の座が見えた! 2番人気のクイーンズウォーク(中内田)が重賞2勝目を挙げた。中団の外から差し切って完勝。川田将雅騎手(38)は中京芝2000メートルの重賞で騎乗機会7連勝となった。次戦は未定だが、秋華賞(芝2000メートル、10月13日=京都)などのG1を見据える。2着チェレスタ(松下)、3着セキトバイースト(四位)までが優先出走権を獲得。単勝1・7倍のレガレイラ(木村)は5着に敗れた。

    ◇    ◇    ◇

玉座へと通ずる雨上がりの芝を牝馬らしからぬ巨体が豪快に駆け抜ける。出走15頭で断トツの522キロ。漆黒の馬体を弾ませ、クイーンズウォークが女王たる貫禄を見せつけた。中団の外から鮮烈なスパートで前残りの展開に断を下した。

左手でパートナーのたてがみをなでた川田騎手にとって、中京芝2000メートルは“庭”といえる。これで22年ローズSから重賞騎乗機会7連勝。丸2年も不敗だ。だからこそ大逃げの展開にも動じなかった。勝手知ったる4コーナーから徐々に外へ導き、その末脚をはじけさせた。

「こちらはこちらのリズムで走りながら、前を射程圏に入れつつというところでした。前哨戦のつくりですし、目いっぱいの競馬もさせていません」

王女から女王へ、ステップアップを果たそうとしている。同じ中内田厩舎で育ったG1馬グレナディアガーズの半妹として将来を嘱望されてきた。春は桜花賞8着、オークス4着と壁にはね返されたが、夏を越し、期待通りの成長を示した。鞍上も「体幹がしっかりしてきた分、バランス良くいい走りができるようになってきました」と指摘する。

戴冠への準備は整った。中内田師は「良くなる余地を残しての今日。あくまで目標は次なので」と本番でのさらなる上積みを見込む。その「次」については明言しなかったが、秋華賞をはじめとするG1を指すのは明白だ。この秋こそは、名にし負うクイーンとして君臨する。【太田尚樹】

◆クイーンズウォーク ▽父 キズナ▽母 ウェイヴェルアベニュー(ハーリントン)▽牝3▽馬主 (有)サンデーレーシング▽調教師 中内田充正(栗東)▽生産者 ノーザンファーム(北海道安平町)▽戦績 6戦3勝▽総獲得賞金 1億2292万6000円▽主な勝ち鞍 24年クイーンC(G3)▽馬名の由来 ロンドンのランベスブリッジとタワーブリッジ間の遊歩道