今月29日のG1スプリンターズS(芝1200メートル、中山)に参戦する香港のムゲン(せん6、P・ン、父ディープフィールド)とビクターザウィナー(せん6、C・シャム、父トロナド)が17日、成田空港に到着しました。
マッドクールの3着に健闘した3月の高松宮記念に続く挑戦となるビクターザウィナーは帰国後に2戦を消化しての再来日。4月のG1チェアマンズスプリントプライズ(芝1200メートル)で7着、6月のG3シャティンヴァーズ(芝1200メートル)も6着と、見せ場なく終わっていますが、早くからここを目標に調整が進められていました。
先週木曜(12日)にはシャティン競馬場、ダート1200メートルで行われたバリアトライアル(実戦形式の調教)を2番手から抜け出して先頭でゴール。順調な仕上がりをアピールしました。本番ではモレイラ騎手の起用が予定されています。
一方、これが国外G1初挑戦となるムゲンは、オーストラリアで2戦1勝ののち、トレードされて一昨年2月に移籍。3シーズン目となった香港での通算成績は11戦4勝、2着1回、3着3回です。
その戦法は差し・追い込みで、G1初挑戦となったチェアマンズスプリントプライズでは重馬場を追い込んで勝ったインビンシブルセージに2馬身1/4差の3着となって注目を集めました。その後、6月23日のG3プレミアC(芝1400メートル)では主戦のティータン騎手で7頭立ての最後方を追走、直線で馬群を割るように伸びて重賞初制覇を飾りました。
この時、1番人気で逃げて首差2着したのは、のちに最優秀短距離馬に輝いたカリフォルニアスパングルとあって、一戦ごとに確実性を増してきた決め手は現地で高く評価されています。
逃げるビクターザウィナー、追い込むムゲンが、秋最初のG1を盛り上げてくれそうです。
【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)