ロバートソンキー、坂路1番時計 骨折克服した不屈の7歳馬、復活の兆し/オールカマー

美浦坂路で追い切るロバートソンキー(撮影・鈴木正人)

<オールカマー:追い切り>

不屈の7歳馬に復活の兆しが見えた。オールカマー(G2、芝2200メートル、22日=中山、1着馬に天皇賞・秋の優先出走権)に出走する22年2着馬ロバートソンキー(牡7、林)が18日、美浦坂路で最終追い切りを行った。4ハロン50秒6-12秒2はこの日の1番時計。20年菊花賞6着で厩舎初のG1出走を果たした思い入れ深い馬が、もうひと花咲かせようとしている。

   ◇   ◇   ◇   

ゴールが近づくにつれ、蹄音が力強さを増す。ロバートソンキーが僚馬の後を追った。伊藤騎手が右手で手綱を押し、左手に握ったムチを何度も振り下ろす。6馬身も前にいたマーブルマカロン(古馬3勝クラス)との差を2馬身差まで詰める熱烈リハ。伊藤騎手は「先週、今週としっかりやって、さらに上積みがあれば」とうなずいた。4ハロン50秒6-12秒2は、唯一の同50秒台。ぶっちぎりの1番時計を記録した。

残暑に負けず、上昇を待った。この日も準備に時間をかけた。ダートを2周半。林師は「今までで一番負荷をかけているかも」と。昨年の日経新春杯5着後、右後肢の種子骨骨折で約1年半の離脱。復帰戦にダートのジュライS(11着)を選び、重賞の舞台に戻った。「しっかり時計を出せました。だいぶ馬は出来てきたのかな。前走より体も絞れてきました」。祖母の全兄はトウカイテイオー。不屈の魂を秘める22年2着馬が、いよいよ調子を上げてきた。

心でつながるチームで重賞を勝つ。ロバートソンキーは林厩舎で初めてG1出走を決めた馬だ。20年菊花賞切符を手にした神戸新聞杯。競馬学校時代をともに過ごした伊藤騎手が3着に導いてくれた。林師は自身の体の震えを今でも覚えている。「一生忘れられないレースです。またあの時と同じ気持ちが味わえたら最高です」。あれからちょうど4年がたった。7歳になっても、夢を見られるだけの仕上がりだ。【松田直樹】

◆ロバートソンキーの馬名意味 シンガポールの繁華街。兄のクラークキー(シンガポールの名所)より連想。