【アジア競馬会議10】次回ARCは26年サウジ 競馬の魅力、地位向上願う

アジア競馬会議のロゴモニュメント

8月27日から9月1日にかけて、第40回アジア競馬会議(ARC)が行われた。

8月27日に開会式が行われ、同28日からの3日間のビジネスセッションでは、主に9つのテーマが語られた。今回のARCのスローガンは「Be Connected, Stride Together(つながろう、ともに歩もう)」。08年以来、16年ぶりの日本開催は初めて札幌が開催地に選ばれた。北海道は国内の約98%の競走馬が生産される馬産地。人と馬のつながりを軸に、議論が展開された。全ての講演に出席した松田直樹記者がARCで聞いたこと、感じたことをリポートする。(全10回)

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全てのセッションが終わった。触れられなかった話題がいくつもあるほど、中身が濃くて長い3日間だった。閉会式だけは仕事の都合で出られなかったのだが、その場で次回のアジア競馬会議(ARC)が26年にサウジアラビアで開催されることが発表された。1着賞金1000万ドルの世界賞金レースであるサウジCが行われ、近年存在感を強めている国でどんな議論が行われるのか、興味は尽きない。

閉会式の壇上でサウジアラビア・ジョッキークラブ会長のバンダル・ビン・ハーリド・アルファイサル王子が「世界では比較的新しい競馬の舞台であるサウジアラビアが第41回のアジア競馬会議の開催地に選ばれたことをうれしく思います。このような栄誉を与えてくれたアジア競馬連盟(ARF)に感謝するとともに、この権威あるイベントをリヤドで行い、私たちのスポーツと私たちの国を紹介する機会にするつもりです」とあいさつした。中東開催は07年UAEに続く、19年ぶりとなる。

予想や馬券の当たり外れを語ることはものすごく大事だが、競馬を取り巻く環境を知識として押さえておくのも大切なこと。JRAは今年で設立70周年を迎えた。日本の競馬と競馬産業が他国より優れていると思わされることが多かった3日間でもあった。登壇者は全部で52人。彼らが披露した考察、積み上げた知見が競馬の未来をつくり、発展につなげていく材料となる。馬と人と社会のつながりが密接になり、競馬の魅力がさらに増していくことを期待したい。

■アジア競馬会議(Asian Racing Conference)

アジア諸国間の親善と相互理解の促進、および加盟国間の競馬交流を目的として、日本の提唱により創設された国際会議。第1回は1960年に東京で開催。今回は08年以来、16年ぶりの日本開催。過去4回は全て東京で議論が交わされ、今回は初の札幌開催となった。40の国と地域、団体から約800人の競馬関係者が出席した。