【フランス便り】シンエンペラーは「残念ながらオルフェほどでは…」有力馬騎手の“本音“

有力馬ルックドヴェガについて語るトーマス騎手(撮影・太田尚樹)

僕が初めて凱旋門賞の取材へ来たのは12年前だった。主役は3冠馬オルフェーヴル。直線半ばで勝利を確信したが…。

当時の悔しさを引きずっているわけではないが、今年で6回目となる取材には、オルフェーヴルのジャケットを持ってきた。現地1日午後には、それを着用してシャンティイ競馬場へ。凱旋門賞に騎乗予定のトップジョッキーたちを取材した。

僕のジャケットに反応したのが、2番手と目される仏ダービー馬ルックドヴェガ(牡3、C&Yレルネール)の主戦ロナン・トーマス騎手だ。シンエンペラーの印象をたずねた際に、僕の胸にある「Orfevre」の字に目をやった。

「シンエンペラーは個人的に好きな馬だけど、残念ながらオルフェーヴルほどまでの力はないと思う」

厳しい言葉に思えるかもしれないが「勝てるよ」「乗りたい」といった、ややお世辞っぽいく聞こえる評価を口にする騎手が多い中で“本音”が聞けたのはありがたい。懐疑的な見方もあるのは確かだ。

僕としては、日本代表シンエンペラーを取材をしていてオルフェーヴル以来の勝機を感じている。今年こそは…。4日後が楽しみでならない。【太田尚樹】