【大井便り】予感が現実に「伝説の10・2」ずっと待っていた伝説のレースを今夜見届けました 

優勝レイをかけたフォーエバーヤング

「伝説の10・2」と以前も書きました。それが現実になった気がします。

表記上は「第26回ジャパンダートクラシック」。昨年までのジャパンダートダービーがこの秋に移動し、名称も変更されました。大井競馬場の直線のコース脇でレース発走を待っていると、同じくレースを待つファンの声が聞こえてきました。「頼むぞ、エバヤン」。なるほど、フォーエバーヤングのことだな、と心の中で合点。「こんなに人が入った大井は見たことがない」。なるほど。夕方はそんなに大勢いるとは思えなかったけど、確かに気付けば、スタンドは人で埋め尽くされていました。主催者に確認すると、入場人員は1万6792人。昨年は時期が違うけど、1万4909人。確かに入場は増えています。

名物の生ファンファーレに応えるファンの手拍子もいつもより早めだったような…。みんなワクワクし過ぎて張り切っていたのかも。なるほどね。「僕だってその1人ですよ」っと。ダート体系の整備初年度に、豪華メンバーと言っていい、逸材たちが集まりました。全国の強い馬が一堂に会するのはおもしろすぎました。

フォーエバーヤングは昨年、門別のJBC2歳優駿で重賞を初勝利し、その後川崎の全日本2歳優駿で連勝。そしてサウジ、ドバイと戦いの舞台を世界へ。ダートの本場、米国のケンタッキーダービーで3着の成績を残し、海外帰りの初戦に選んだのが、今回の大井、ジャパンダートクラシックでした。“羽ばたいた地が地方なら、久々に降り立った地も地方”。ダート体系の整備が早速、中央と地方の垣根を越えました。

この1年、この日をずっと待って、日刊スポーツで新しい企画「ダートクラシック番付」をやってきました。今年1月、第1回の番付発表時の初代横綱がフォーエバーヤング。海外遠征に出て、春は国内のダートグレード競走、ダート3冠競走を走らないということで、その期間は休場というか、番付からは外していた馬です。帰って来てくれました。イチ競馬ファンとしてお礼を言わせてください。ありがとうございました。「伝説の10・2」を制した名馬フォーエバーヤング。スマートフォンで撮影した粗い画像の写真ですが…、美浦トレセンへと向かう常磐線の車内で何度も何度もその姿を見てしまいます。今夜、多くの競馬ファン、ダート競馬を愛するみななさんと、「伝説の10・2」を、伝説のレースを見届けた興奮が今もまだ冷めません。【舟元祐二】