「菜七子は逃げたんじゃない」藤田菜七子の師匠かばう 過去のスマホ使用は既に処分済みの認識

藤田騎手(左)と話す根本師(2024年8月撮影)

藤田菜七子騎手(27=根本)が10日にJRAに対して引退届を提出したことが分かった。師匠である根本康広師(68)が11日朝、明らかにした。「このような事態になってお騒がせしてしまい、申し訳ありません。菜七子は今、人前に出てきて、話せる精神状態ではありません。昨日(美浦の)公正室から厩舎に戻り、私と一緒に私の万年筆で(引退届を)書きました。大泣きしながら書いていました」と声を詰まらせた。

10日発売の週刊文春で、藤田騎手が23年4月ごろまで複数回にわたり、調整ルーム居室内に通信機器(スマートフォン)を持ち込み通信していたことが報道された。JRAの騎手として重大な非行があったものと認められるため、同日に騎乗停止処分が発表されていた。

しかし、根本師は反論する。昨年5月に若手騎手6人が開催日における不適切なスマートフォン使用で30日間の騎乗停止処分が下された際、他のジョッキーにも事情聴取がなされた。「その時、菜七子は以前に通信機器を使ったことをJRAに自ら報告をして、口頭で厳重注意を受けていたと言っていた」。つまり、この件に関しては既に処分は受けているとの認識だ。週刊誌報道の内容は、藤田騎手が通信機器を使ったと申告した時期に合致する。新たな処分に納得していない。

「両親や夫にも相談して決めたこと。菜七子の名誉のために言えば、逃げたんじゃない」。師匠は最後まで弟子の味方になり、かばった。