今週日曜の香港国際競走に挑む注目人物連載「侍ホースマン」(全4回)の2回目は、香港スプリント(G1、芝1200メートル、8日=シャティン)にルガル(牡4、杉山晴)を送り出す杉山晴紀調教師(42)の思いに迫る。スプリンターズSでG1初制覇を果たした愛馬とは、早くから世界挑戦を描いてきた。
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ついにたどり着いた。ルガルはデビュー14戦目で、世界最強の呼び声高い香港のスプリント戦に挑む。杉山晴師は相手関係、馬場傾向などを吟味した上で期待を寄せる。
「香港はテンのスピードが速い上に、しまいでもうひと伸びを要求される印象がある。ルガルはスプリンターズSでそのような展開の競馬に対応してくれた。前走の内容を見て、これならと思った」
スプリントG1を制したルガルだが、デビューはダート1800メートル(9着)だった。「脚元もあったし、坂路で動く馬だったので、はじめは迷いなくダートだった」。初勝利まで4戦を要したが、続く5戦目に転機が訪れる。昇級初戦ながらオーナーの進言もあり初の芝へ。いきなり2着に好走し、のちの重賞初挑戦・葵S2着で手応えを得た。
「葵Sが本当にいい競馬だった。重賞初挑戦ながら、ゲートでトモを滑らせてなかったら勝っていた内容。あのときに上でも戦えると感じた」
あの日に描いた、世界最高峰の一戦が迫る。
「海外に連れて行っての調整は難しい。輸送前に仕上げて、もう1度向こうで作っていくことになる。賢すぎるので、馬がいつ競馬なのだろうと戸惑う可能性がある。簡単ではないが、クリアしてほしい」
日本のスプリント王、ルガルの名が世界にとどろく時がくる。【藤本真育】