【コラム】香港国際競走、地元ファン期待の2騎カーインライジング&ロマンチックウォリアー

香港国際競走が日曜(8日=シャティン)に近づきました。

今年は4つのG1レースに6頭のG1ウイナーを含む9頭の日本馬が参戦。欧州からは英国7頭、フランス4頭、アイルランドのA・オブライエン厩舎から4頭が出走。これ以外にもオーストラリアから3頭、昨年のBCターフスプリント(G1、芝1000メートル)の覇者でスプリント(芝1200メートル)に挑むノーボールズ(せん5、父ノーブルミッション)は米国馬として実に7年ぶりの挑戦となっています。

距離の長いヴァーズ(芝2400メートル)は今年も地元に有力馬が現れず、「日本馬対欧州馬」の構図。絶対王者ゴールデンシックスティの引退で上位拮抗(きっこう)の様相を呈しているマイル(芝1600メートル)は前哨戦快勝のヴォイッジバブル(せん6、、父ディープフィールド)と、春のG1チャンピオンズマイルでヴォイッジバブル(3着)、ゴールデンシックスティ(4着)を倒したビューティーエターナル(せん6、父スタースパングルドバナー)の地元2頭が、日本のソウルラッシュ(牡6、池江)とジャンタルマンタル(牡3、高野)を迎え撃ちます。

香港ファンが鼻息荒く必勝を口にしているのはスプリント(芝1200メートル)のカーインライジング(せん4、父シャムイクスプレス)と、カップ(芝2000メートル)で史上初の3連覇に王手をかけるロマンチックウォリアー(せん6、父アクラメイション)です。

カーインライジングは前シーズンの最優秀グリフィン(香港デビューの2、3歳馬が対象)、最高成長馬(シーズンで最もレーティングを上昇させた馬)に選ばれた新進気鋭。9月に開幕した今シーズンも3戦全勝で先月17日のG2ジョッキーCスプリント(芝1200メートル)では余力を残して香港レコードを更新。当日は単勝2倍を切る人気集中が予想されています。

安田記念の優勝から約5カ月ぶりの実戦となったG2ジョッキークラブC(芝2000メートル)を楽勝して視界良好をアピールしたロマンチックウォリアーは昨年10月から重賞6連勝中。陣営はここを通過点として来春に予定される中東遠征に夢をはせています。【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)