<中日新聞杯>◇7日=中京◇G3◇芝2000メートル◇3歳上◇出走18頭
先頭の景色は譲らない。5歳馬デシエルト(牡、安田翔)が、デビュー14戦目で念願の重賞初制覇を飾った。持ち前のスピードで先手を取ると、後続に影を踏ませなかった。岩田康誠騎手(50)は札幌記念のノースブリッジ以来となる今年のJRA重賞4勝目。安田翔伍調教師(42)は北九州記念のピューロマジック以来、同5勝目となった。
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最後まで脚色は衰えなかった。西日に照らされた尾張のターフを、漆黒の532キロが躍動した。デシエルトはうれしい重賞初制覇。レース史上最高馬体重での勝利記録を4キロ更新するおまけ付きだった。表彰式を終えた岩田康騎手は「(馬が)元気しとったわ~」と笑顔を見せた。
課題は折り合いだった。1000メートル通過が58秒8のよどみないペース。1コーナーでは単騎逃げの形だったが、デシエルトは行きたがっていた。「まあまあのペースで行っているのは分かっていたけど、コントロールが利かないところがあった。パワーがありすぎるからね」。それでも名手の手綱で我慢させ、直線では後続を突き放す。終わってみれば2馬身差。危なげなく逃げ切った。
スピード、パワーを武器にさらなる高みへ。今後は未定だが、人馬の挑戦は続く。「前回のレースを使ったことで、さらに前進気勢が強くなりました。ここまでエキサイトしてスタートを迎えたので、適度に燃えさせていくような調整を牧場と連携してやっていきたい。(この秋)3回頑張ってくれたのでリセットさせます」と安田翔師。課題を乗り越え、さらにパワーアップした姿でターフに戻ってくるに違いない。【藤本真育】
◆デシエルト▽父 ドレフォン▽母 アドマイヤセプター(キングカメハメハ)▽牡5▽馬主 (株)ラ・メール▽調教師 安田翔伍(栗東)▽生産者 ノーザンファーム(北海道安平町)▽戦績 14戦6勝▽総獲得賞金 1億4376万7000円▽馬名の由来 チリのオブジェ、マノデルデシエルトより