【有馬記念】ルメール「勝つ自信あります」激アツフレーズでアーバンシックへの絶大な信頼示す

アーバンシック(左)はルメール騎手を背に美浦ウッドでシホリーンと併せて追い切られた(撮影・丹羽敏通)

今年最後もこの男が魅せる。暮れの大一番、有馬記念(G1、芝2500メートル、22日=中山)で3勝を挙げるクリストフ・ルメール騎手(45)は、菊花賞馬アーバンシック(牡3、武井)とともに挑む。多くの騎乗経験馬が出走する中で、相棒の成長力にほれ込み、会見では激アツのあのフレーズも飛び出した。グランプリは名手のエスコートに注目せよ。なお、きょう19日に有馬記念の公開枠順抽選会が行われる。

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空気を読まない結果が待っているかもしれない。ルメール騎手は、今回でラストランを迎え、秋古馬3冠&有馬記念連覇を狙うドウデュースを「瞬発力がすごい。ディープインパクトに似ている脚質ですね」とあの英雄になぞらえた。その上で「できれば彼より前でレースしたいね。ハーツクライで勝った時のイメージ」とアーバンシックとレースプランを構想する。つまり狙うのは05年の有馬記念の再現。打倒ドウデュース最右翼は、この人馬だ。

18日に美浦トレセンで行われた共同会見では「勝つ自信があります」のフレーズが飛び出した。時折口に出すこの言葉は、競馬ファンの中で「かなりの確率で勝利する」と話題の激アツフレーズ。秋初戦のセントライト記念からコンビを組み、続く菊花賞でも危なげない競馬で完勝した。好スタートを決め、ピタリと折り合い、直線で抜け出すレースぶりは、まさに人馬一体。「レベルアップしている馬で、強いメンバーになるけど、全く心配していない」と絶大な信頼を寄せる。

今回の有馬記念では、他の有力馬にも騎乗経験があり、名手がどの馬に乗るのか注目が集まっていた。その中で「伸びしろがすごかった。セントライトで乗ってからだんだんよくなって、走りがとてもパワフル。リミットがどこにあるのかわからない。こういう成長力のある馬が、僕は大好きね」と多くの名馬の背中を知る男がその成長力を見込み、力強い乗り味にほれ込んだ。「もちろん一番チャンスあるね!」。最高のコンビで大一番に挑む。

名手にとって24年は苦しい出来事もあった。世界最強馬イクイノックスがターフを去り「寂しかったです」と本音を漏らした。3月のドバイターフでは落馬し、鎖骨と肋骨(ろっこつ)を骨折。約1カ月間の戦線離脱を余儀なくされた。それでも復帰後はG1を3勝。今年もここまで172勝を挙げ、リーディングをひた走る。「ここまでいい年でした。有馬記念もいい結果を期待しています」。肉体、精神ともに成長し、洗練されたパートナーとともに、グランプリの歴史に名を刻む。【深田雄智】

◆ルメール騎手の有馬記念成績 今回勝つと4勝目で武豊騎手、池添騎手と並び歴代最多タイとなる。05年は4番人気ハーツクライに騎乗。それまでの戦法とまったく違うまさかの先行策で、圧倒的1番人気ディープインパクトの末脚を半馬身差で封じた。あまりの驚きに場内はシーンとなった。これがルメール騎手のJRA・G1初制覇だった。あと2勝は16年サトノダイヤモンド、22年イクイノックスと3歳馬で挙げたもの。JRAの通年免許を取得した15年以降に限れば【2・3・2・2】で連対率55・6%、複勝率77・8%とかなり高い確率で馬券に絡んでいる。

◆激アツフレーズ ルメール騎手がG1の共同会見で発する「勝つ自信あります」のフレーズは、自信度を表す言葉として競馬ファンの間で広まっている。今秋のG1では秋華賞のチェルヴィニア、菊花賞のアーバンシックで飛び出し、どちらも勝利に導いた。有馬記念では、今回と同じく菊花賞から直行した3歳馬サトノダイヤモンドで制した16年の会見時にもこのコメントを発していた。もちろん勝率は100%ではないが、このフレーズが出た以上、注目度はMAXだ。

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