【中山便り】無念の取り消しとなった同期の思いを胸に… ブローザホーンが春秋GP制覇へ挑む

中山競馬場に到着したブローザホーンを引く富岡助手(撮影・千葉一成)

最強世代の思いを背負って、偉業達成へ-。

今年の宝塚記念を制したブローザホーンが、春秋グランプリ制覇に挑みます。

この秋2戦は大敗が続いていますが、2勝を挙げる中山コースで巻き返しを図ります。

担当する富岡助手も「相性のいいコースだし、この秋の中で状態は一番いい。あとは展開次第だね」と前向きに捉えています。

そんな富岡助手は、イクイノックスの22年ジャパンC制覇時に作成されたブルゾンを身にまとい、取材に応じてくれました。

なぜこのブルゾンを身につけているのか。

尋ねると「ドウデュースにあやかって着てきたんだよ」と明かしてくれました。

続けて「最後一緒に走りたかったなぁ」と本音を吐露しました。

ドウデュースとブローザホーン。

ドウデュースを担当する前川助手と富岡助手は普段から交流がありました。

また、同い年の2頭は前走のジャパンカップ時、同じ馬運車で輸送し、仲良く東京競馬場入りしました。

その際、イクイノックスのブルゾンを身につけて登場したのは前川助手。

ドウデュースとイクイノックスは、名勝負を演じてきた最大で最高のライバル関係。

ですが、前川助手はイクイノックスを管理していた木村厩舎の方々と交流があり、そんな中でもお互いの服を交換し合うなど関係を深めていました。

そうしたつながりがあり、富岡助手がイクイノックスのブルゾン着用へと至りました。

直前で無念の取り消しとなったドウデュースへの思いは格別で「彼には種牡馬になって血を残すという宿命があるからね」と気遣いました。

そして「彼の思いも背負って、頑張ります」と力強く意気込みました。

最強世代のバトンをもらったブローザホーン。

熱い思いを胸に、ドウデュースの分まで、ブローザホーンは全力で中山を駆け抜けます。【深田雄智】