<京成杯:追い切り>
超良血キングノジョー(牡3、田中博)が京成杯(G3、芝2000メートル、19日=中山)に向けた最終追い切りを16日、美浦トレセンで行った。セレクトセールで3億円超えの期待馬。初戦で見せた有り余る前進気勢をどれだけ抑えられるか。折り合いを主眼に置いて調整された同馬が、昨年ダービー馬が通った道でクラシックを目指す。
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クラシックというチャンピオンベルトを取るための足がかりとする。田中博師に「この一戦が今後を考える上で重要。ここの結果次第でこの馬の将来が変わってくる」と言わしめたのがキングノジョー。23年1歳馬部門のセレクトセールで3億1000万円(税抜き)。米G1・2勝のパレスマリス、ステイヤーズSを制したアイアンバローズ、23年天皇賞・春を制したジャスティンパレスなど国内外できょうだいが活躍し、超がつく良血だ。
昨年10月の新馬戦は終始前進気勢があふれ出ていた。名手ルメールが道中抑えに徹し、直線ではまともにステッキを振ることもなく、2馬身半差で完勝した。師も「今よりも途上でしたし、それでも結果を出さなければいけない緊張感でした」。世代の王者を狙うにふさわしい素質をうかがわせた。
素質を最大に発揮させるために必要なのは折り合い。最終追い切りは美浦ウッドで3頭併せ。外プリティディーヴァ(3歳オープン)を6馬身、中バロネッサ(古馬3勝クラス)を3馬身半追走した。結果は1馬身遅れ。いっぱいに追われていたことから見栄えは良くないが、6ハロン81秒9-11秒9と時計はしっかり出ている。道中の我慢も先週よりは利いた。強い前進気勢に任せず、我慢が利いたからこそ相手に追いつくのが遅れたように見えた。師も「課題の折り合いは修正しきれていません」と断った上で、「自分のリズムで行こうと思えば違う動きもできますが、相手のリズムに合わせるとコンタクトが取りづらい部分があります。実戦でも自分の意のままに行くことは難しいので、どんな形であれ対応できるように、と」と稽古の意図を明かした。
引き揚げてきた同馬を見て、「心肺機能の高さを見せている。緩やかですが馬体も成長しています」と良化を感じ取っている。クラシックへの道。一昨年の皐月賞馬ソールオリエンス、昨年のダービー馬ダノンデサイルが制した中山の2000メートルでさらなる力を見せつける。【舟元祐二】