99年朝日杯3歳S、01年香港マイルなど国内外のG1を4勝したエイシンプレストンが、2日に亡くなった。
ジャパンスタッドブックインターナショナルが4日、公式X(旧ツイッター)で発表した。28歳だった。
調教に騎乗していた藤原和男助手が現役時代を振り返った。「印象に残っているのは連覇した2003年のクイーンエリザベス2世Cかな」。03年はSARSの感染が拡大していた。平井豊光オーナーからは「無理に行くことはしない。スタッフが行くのをやめるというのであればやめよう」と言われたという。だが、福永騎手、北橋調教師、藤原助手、高坂厩務員とも行くことを即決。もしかしたら誰かが感染するかも、ということも想定しながらだった。決死の覚悟で遠征したが予防のために持ったのは「マスクだけだった」と笑った。
コロナ禍を経験した今では見慣れた光景だが、街中を歩く人がマスクだらけだったことが異様に見えた。望んだ遠征だけに結果を出さなければという重圧もあったという。
そもそも香港遠征をしたのは平井オーナーが経営する会社が香港にもあったため。シャティンの馬場が合ったこともあり、まさに申し子だった。他の馬でも香港遠征するたびに、現地の顔見知りのスタッフからは「また稼ぎにきたのか?」と冗談も。藤原助手は現在、実兄の藤原英昭師のもとで助手をしている。「プレストンがいてくれたから、他の馬での遠征も戸惑うことなくやれた。28歳まで生きてくれたし、本当に感謝しかない」と悼んだ。