佐々木晶三師、ラムジェット「コースは一番合っている」世界が驚く豪脚を披露/サウジC連載3

佐々木晶三調教師(2024年4月撮影)

<世界へ挑む 侍ホースマン(3)>

サウジC(G1、ダート1800メートル、22日=キングアブドゥルアジーズ)に挑む注目人物連載「侍ホースマン」第3回は、ラムジェット(牡4、佐々木)を管理する佐々木晶三調教師(69)が思いを語った。

定年まで残り1年。昨年の東京ダービーを制した逸材とともに世界の頂点を狙う。

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早くからこの大舞台を狙っていた。舞台となるキングアブドゥルアジーズは左回りでほぼ平たん。向正面と直線が真っすぐで、シンプルなコースだ。佐々木師はラムジェットの舞台適性を見込んだ。

「東京ダービーを勝ったあたりから(ノースヒルズ)前田会長から言われた。コースは一番合っているでしょう。真っすぐで平たん。直線も500メートルあって、この馬にはぴったり。ダートも軽いので、キックバックも痛くない。馬場、コース、全ていい」

海外遠征のノウハウもある。04年はタップダンスシチー(17着)、13年はキズナ(4着)で凱旋門賞に挑んだ。「海外はいかに日本と同じ、フレッシュな状態で持っていけるかが大事。カイ食いや精神状態ね。向こうには体重計とかもないし」。師も週初めから現地入りし、状態を見極めながら調整をこなす。

どっしりとしたメンタルは“先輩”に似ているようだ。「検疫に入った時にちょっとナイーブになったけど、すぐにカイバをバクバク食べるようになった。キズナと一緒で、何があっても動じない。ひょうひょうとしているね。こういう馬が海外で良さそう」。朗らかに話す師も、来年で定年を迎える。「重賞を50勝(現在51勝)させてもらった。残り1年だけど、最後の方にいい馬が出てきて、こんなレースにも出させてもらえる。ありがたい限り。海外は夢のまた夢だから」。愛馬とオーナーに感謝を伝える。

初海外の力試しとはいえ、明け4歳の伸びしろは計り知れない。世界が驚く豪脚を披露する。【下村琴葉】(おわり)

◆ラムジェットの戦績 ここまで9戦5勝。23年7月の中京新馬戦でデビュー(1着)し、4戦目の寒椿賞(1着)まで1400メートルのみを走った。初のマイル戦だった昨年2月のヒヤシンスSを快勝。その後はユニコーンS(1900メートル)、東京ダービー、ジャパンダートクラシック、東京大賞典(すべて2000メートル)を走り、今回はキャリアで初めてとなる距離短縮の一戦だ。