和田陽希騎手、初陣で父・和田竜二騎手と対決「やっつけたい」 東西で新人7騎手デビュー

ゲートを背にガッツポーズする和田陽騎手(撮影・白石智彦)

ここがスタートラインだ。明日3月1日、東西で7人の新人騎手がデビューする。阪神ではG1・8勝ジョッキー和田竜二騎手(47)の長男・和田陽希騎手(17=杉山晴)が初陣。1鞍目となる土曜阪神1Rでは早速、親子競演が実現する。

   ◇   ◇   ◇  

和田陽騎手は父の背中を見てジョッキーを志し、小学3年時に乗馬を始めた。やっとたどり着いたスタートライン。デビューすれば“和田竜二の息子”という印象が常について回る。

「プレッシャーはありますけど“和田陽希”と呼ばれたい。すねをかじるわけにはいかないので、チャンスをつかんでいきたいと思っています」

尊敬するジョッキーは父とR・ムーア騎手。土曜阪神1Rでは早速、父と一緒に騎乗する。「父は家でも研究熱心でしたし、レースでも最後まで追ってくる。あれだけ信頼されているジョッキーなので憧れですし、目指したいです。1Rで父と一緒なのでやっつけたい」ともう勝負師の顔だ。

セールスポイントは「手足の長さを生かした、一生懸命に最後まで追う騎乗」。失敗を糧に、チャンスに変えていく姿勢も心がけていく。「自分自身も成長していくので、その過程を応援していただけたら。新人賞を取りたいです」。

そんなルーキーから1つ提案がある。JRA現役騎手には和田姓が3人、名前の読みは師匠の杉山晴紀調教師と同じで、愛称を探しているようだ。「あだ名を考えてほしいです。“ワダハル”とかですかね?」。すてきな呼び名がウイナーズサークルを飛び交う日が楽しみだ。【下村琴葉】

◆親子とも現役のJRAジョッキー 石神深一=石神深道、岩田康誠=岩田望来、横山典弘=横山和生・横山武史、和田竜二=和田陽希(和田陽騎手は3月1日付で騎手免許交付)。

■森田誠也 アドバイス胸に

森田誠也騎手(18=斉藤崇)は師匠と兄弟子からの助言を胸に出陣する。前走で現級Vの日曜阪神12Rヤマニンアルリフラなど2頭を託された。「緊張しやすいんですが、少しずつ落ち着いてきました。先生からは『馬の邪魔をしない』、大成さん(団野騎手)からは『安全に乗ることが大事』と言われています。ミスなく乗るのが目標です」と意気込んだ。

■田山旺佑 緊張より楽しみ

兵庫出身の田山旺佑騎手(18=新谷)は地元阪神でデビューを迎える。初陣を前に「緊張よりは楽しみの方が大きいです。常に明るい性格で、騎乗はきれいなフォームで乗ることを心がけています」とアピールする。普段はサウナが好きで“サ活”が趣味だという。土日はともに阪神で計6鞍。「ジョッキー生活は長いので、1年目はけがなく土台を作れるように頑張りたいです」と意気込む。

■上里直汰 3月1日が18歳誕生日

JRA初の沖縄県出身ジョッキーとなった上里直汰騎手(17=加藤士)は、3月1日が18歳の誕生日。乗馬未経験から競馬学校の門をたたいた、たたき上げだ。週末は両親、双子の妹をはじめ、約20人の親戚が中山競馬場へ応援に訪れる。土日は中山で8頭。「日に日にいろんな人の思いを背負う責任を実感してきました。騎乗馬のVTRを見て、どういう乗り方をしていたか先輩方に聞いて回ろうと思っています」と準備に余念がない。

■遠藤汰月 ルーキー筆頭格

遠藤汰月騎手(19=伊藤伸)は競馬学校で成績優秀者に贈られるアイルランド大使特別賞を受賞したルーキー筆頭格だ。「公正、安全に騎乗して、新人でフェアプレー賞を取りたい」と意気込む。デビュー週は中山で7頭。「特に緊張感はないですが、乗せていただけることに感謝です」と騎乗で期待に応える。

■舟山瑠泉 目標60勝新人王

父が船橋競馬で厩務員を務める舟山瑠泉騎手(18=田中博)は、物心ついた時から騎手を目指した。中学1年時に出場したジョッキーベイビーズでは、目標とする戸崎騎手が南関東所属時代に使用した勝負服を着用。「目標は新人賞です。60勝を目指します」と力強い。土曜中山1Rシウダーエヴィータは2戦連続2着と白星に近い。「仕上がりはかなりいいので好位で運びたいです。これだけいい馬をそろえていただいたので、頑張りたいです」と気を引き締めた。