<追い斬り激論:弥生賞>
無敗で本番へ行くのはこの馬だ-。弥生賞ディープインパクト記念(G2、芝2000メートル、9日=中山、3着までに皐月賞の優先出走権)の最終追い切りが5日、東西トレセンで行われた。「追い切り激論」では東西両記者が2戦無敗の素質馬をピックアップ。東京・井上力心(よしきよ)記者が葉牡丹賞をレコード勝ちしたヴィンセンシオ(牡、森一)、大阪・明神理浩記者がエリカ賞で後続を4馬身ちぎったナグルファル(牡、杉山晴)をプッシュした。
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井上 過去10年では15年サトノクラウン、16年マカヒキ、18年ダノンプレミアムと3頭の無敗の弥生賞馬が誕生しているんです。
明神 どの馬も弥生賞までに2勝以上しとるね。2戦2勝馬の2頭には今年も注目せなあかんね。
井上 関東の大将格ヴィンセンシオは申し分なしですね。美浦坂路での3頭併せで4ハロン53秒2(いっぱい)。鞍上の石神道騎手(レースはルメール騎手)も「感触はすごく良かったですね。元々いい馬ですが、いい成長をしてくれていて動きは抜群でした」と絶賛していました。スピード感も感じられましたし、筋肉が浮き出てまた一段とたくましくなったように思います。
明神 中の僚馬に2馬身半先着も内の僚馬には半馬身遅れか。少し気になるなあ。
井上 ご心配なく。今日は負荷をかけることがテーマではなく、坂路で整える森一厩舎の当週パターン。師は「先週で十分できているので、気を抜かさないようしまいだけ強めにと指示。予定通りのいい内容でした」と満足していましたよ。
明神 前回葉牡丹賞のゴール前は大接戦やったよね。
井上 まさに師がストロングポイントに挙げるのがその接戦に強い勝負根性なんです。「並んでから抜かせない気持ちの強さがあります。勝負強いですね」。
明神 1戦目と2戦目で勝ち時計を10秒近く詰めているのも珍しい。
井上 1戦目は1戦目で超スローペースに対応できたというのは収穫ですし、レコードで走り切る速さもある。師によると2戦目でかなり心身ともにいい成長があったようです。
明神 西の2戦2勝ナグルファルも負けてないで。
井上 栗東坂路での単走で4ハロン54秒2-12秒7(馬なり)。少し軽めではないですか?
明神 実質の本追い切りである1週前は川田騎手騎乗でしっかり負荷をかけているし、「輸送も控えているので予定通り。仕上がりは問題ないです」と杉山晴師。「もともと競馬で良さがでる馬なので」と実戦向きとも言っていたし、いい状態やとみていいと思う。馬なりで楽に動けていたし良かったと思うよ。
井上 前回は2番手から抜け出す強い競馬でした。
明神 引き続き同じ距離やし、折り合いさえつけばあれだけのいい脚が使える。
井上 重賞2戦2勝で新進気鋭の森一厩舎、ジョバンニ、サトノシャイニングで牡馬クラシック候補をすでに2頭擁する杉山晴厩舎の対決も見物ですね。
明神 他にも目移りする馬が多いけどね。
井上 馬場状態も含めて週末までしっかり検討しないとですね。
◆牝馬クラシック候補も 森一厩舎はクイーンCを勝ったエンブロイダリー、フィリーズR出走のインプロペリア、杉山晴厩舎はフェアリーS圧勝のエリカエクスプレス、フィリーズR出走のトワイライトシティが牝馬クラシック候補だ。