【コラム】香港ダービー“もう1頭の”4歳リアルスティール産駒ノイジーボーイに注目

香港の4歳精鋭が、一生に一度の栄光に挑む香港ダービー(芝2000メートル、シャティン)が、23日(日曜)に近づきました。

香港では近年、海外から導入される馬のレベルが向上。これを裏付けるように2011年以降の香港ダービー馬のうち、6頭(11年アンビシャスドラゴン、14年デザインズオンローム、16年ワーザー、17年ラッパードラゴン、20年ゴールデンシックスティ、22年ロマンチックウォリアー)がのちの年度代表馬に輝いています。

今年、人気を集めるのはシリーズ初戦となった1月の香港クラシックマイル(芝1600メートル)を制したマイウィッシュ(せん、父フライングアーティ)と、2冠目の香港クラシックカップ(芝1800メートル)で、マイウィッシュを差し切ったルビーロット(せん、父ルビック)の2頭です。

能力は折り紙つきの2頭ですが、不安があるとすれば、ともに初めての2000メートル戦でしょう。

昨年はアイルランドのA・オブライエン厩舎からトレードされて香港1戦1勝で挑んだマッシヴソヴリンが優勝。1分59秒85のレースレコードをたたき出して既存勢力を一蹴しました。

これを管理したC・イプ調教師は今年、リアルスティールを父に持つオーストラリア産馬ノイジーボーイで連覇を狙っています。

香港ではここまで5戦して芝の2200メートルと2000メートルで各1勝。1800メートルの香港クラシックカップ(13着)は末脚不発で見るべきものがありませんでしたが、イプ師は06年の香港ダービー(勝ち馬ヴィヴァパタカ)を勝っているC・スミヨン騎手をフランスから呼び、大一番での巻き返しに自信をうかがわせています。

リアルスティール産駒といえば、サウジで世界の頂点に立ったフォーエバーヤングが真っ先に浮かびますが、もう1頭の4歳馬の挑戦にも注目です。

【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)