視野なくても冷静な騎乗 不屈の精神が2400勝の賜 宮川実/高知競馬

引き締まった表情を見せる宮川実

不屈の精神の一言。高知競馬の宮川実(43=打越勇児厩舎)は通算2400勝を超える。高知だけでなく競馬界を代表する存在だ。

宮川 騎手を目指すきっかけは先代の(打越)初男先生との縁ですね。打越先生のおうちにポニーがいて、それがきっかけでした。住宅街にポニーがいるなんて今では考えられないですけどね(笑)

現在は調教師である兄の浩一とともにに試験を受けた。当時は年2回チャンスがあり、春の試験は兄だけ合格。その年の秋に合格した。

宮川 兄は騎手を考えていましたが、自分はそのときはそこまで考えていなかったですね。

99年10月にデビュー。当時と比べると今の高知競馬は隔世の感がある。

宮川 どこよりも深い馬場と言われてますが、ネット投票とナイターで売り上げも賞金もあがって尻上がりになった。乗っていて楽しいし、夢が広がる。

試練は09年。落馬事故で左目を失った。

宮川 昔、高知に片目で乗っていた騎手がいると聞いて、挑戦してダメなら、という気持ちで復帰を目指した。年間100勝ができたくらいの時だったので、自分からやめるということは考えなかったです。周囲は不安だったと思いますが、受け入れてくれました。

左目が見えないことはもはや普通のことだ。

宮川 スタートが大事なんでほぐして落ち着かせる。焦らずに落ち着いている人が勝っていると思う。見えないことに気を取られないように、いかに集中して乗れるかが大事です。

自分から後輩にアドバイスを送ることもある。若手から目標とされる存在だが自身はどうか。

宮川 あこがれというか目標というか、赤岡(修次)さんですね。修次さんにはお世話になっている。苦しい時代から知っているし、本当に尊敬しています。

レースレベルもあがり、競馬場も改修され、家族連れも目立つようになった。

宮川 お子さんが遊べるスペースもあるし、高知は食べ物もおいしい。観光でもいいので、競馬場に足を運んでくれたらうれしい。

今日の高知競馬はJpn3黒船賞(第5レース、午後4時45分発走)が行われる。

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