“元気を出して”と名付けられた牝馬が、今年の米国3歳牝馬クラシック戦線の先頭を突っ走っています。
22日(土曜)、南部ニュージャージー州ニューオーリンズにあるフェアグラウンズ競馬場で行われたG2フェアグラウンズオークス(ダート1700メートル)を3馬身半差で快勝、デビューから破竹の快進撃を続けるグッドチアー(父メダリアドーロ)がその馬です。
ドバイのモハメド殿下率いる“ゴドルフィン”が生産・所有するグッドチアーは、昨年8月に東地区を拠点とするB・コックス厩舎からデビュー。初戦を8馬身1/4差で快勝、2戦目を17馬身差で圧勝すると、続くリステッド競走とG2ゴールデンロッドSを難なく制して4戦全勝で2歳戦を終えました。
3歳の初戦となった2月のG2レイチェルアレクサンドラSも、いつものように好位からしなやかに抜け出して快勝、後続に6馬身1/4差をつけて断然の1番人気に応えました。
単勝1.4倍のフェアグラウンズオークスで無敵の6連勝を飾ったグッドチアーは、6週後に控えるG1ケンタッキーオークス(ダート1800メートル、5月2日=チャーチルダウンズ)に主戦のL・サエス騎手で直行する予定になっています。
ケンタッキーオークスがG1になった78年以降、不敗で制した馬は83年プリンセスルーニー(オークスまでに9連勝)、86年ティファニーラス(同6連勝)、21年マラサート(同4連勝)の3頭だけ。のちに年度代表馬に輝いたレイチェルアレクサンドラや、昨年のソーピードアンナも無敗戴冠はなりませんでした。
このままグッドチアーの快進撃が続くことが前提ですが、1歳年長のソーピードアンナとのドリームマッチの実現を願う声は大きくなっています。
【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)