良血サフィラ、9番人気V 全兄にサリオス、ど根性で格上撃破「理想の形」松山騎手/阪神牝馬S

ゴール前の大接戦を鼻差しのいで阪神牝馬Sを制したサフィラ(左)(撮影・白石智彦)

<阪神牝馬S>◇12日=阪神◇G2◇芝1600メートル◇4歳上牝◇出走14頭◇1着馬にヴィクトリアM優先出走権

格上挑戦の9番人気サフィラ(牝4、池添)が、重賞初制覇を飾った。全兄にG1馬サリオスを持つ良血馬が好位から力強く抜け出し、ヴィクトリアM(G1、芝1600メートル、東京=5月18日)の優先出走権を獲得した。鞍上の松山弘平騎手(35)、管理する池添学調教師(44)ともに、今年の重賞初勝利となった。

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ど根性を見せた。良血らしい品のある黒鹿毛が、仁川のターフを走り切った。松山騎手の懸命なアクションに応え、サフィラが大きな1勝をつかんだ。検量室前で、鞍上は池添師と笑顔でがっちりと握手。「すごくうれしいです。馬がよく頑張ってくれました」とねぎらった。

ポテンシャルを最大限に引き出した。前走の斑鳩Sでは、3番手から伸びきれず3着だった。「前走で乗って、ためるよりは長くいい脚を使った方がいいと思っていました」。装鞍(そうあん)所で作戦会議をし、ハナに行くくらいの気持ちで、と積極策を取ることに。作戦通り、2番手から長くいい脚を使い、見事に後続を振り切った。「理想の形でした」と鞍上は笑顔。してやったりの競馬でタイトルをつかんだ。

6度目の挑戦で重賞初制覇。次に狙うはG1タイトルだ。優先出走権を獲得したヴィクトリアMを目指す。「以前は体がきゃしゃでしたが、今は体がしっかりして、成績も安定しました。間隔もありますし、1度リフレッシュ放牧に出して、問題なければ(G1に)行くつもりです」と池添師。全兄のG1馬サリオスに追いつき、追い越すため。サフィラは大きな1歩を踏み出した。【藤本真育】

◆サフィラ ▽父 ハーツクライ▽母 サロミナ(ロミタス)▽牝4▽馬主 (有)シルクレーシング▽調教師 池添学(栗東)▽生産者 ノーザンファーム(北海道安平町)▽戦績 11戦3勝▽総獲得賞金 1億414万4000円▽馬名の由来 サファイア(ポルトガル語)。宝石言葉は「成功」。