<皐月賞:追い切り>
牡馬クラシック第1弾、皐月賞(G1、芝2000メートル、20日=中山)の追い切りが16日、東西トレセンで行われた。
“1強”もささやかれるホープフルS覇者クロワデュノール(牡、斉藤崇)は栗東Cウッドで軽快な動きを見せ、万全の仕上がりをアピールした。
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無敗の王者クロワデュノールが“細心調整”で態勢を整えた。朝日に青鹿毛を輝かせ、黒光りする筋肉がCウッドに弾む。四肢を前後に大きく伸ばし、馬なりのまま6ハロン84秒6-11秒3。ヤマニンシュラ(3歳1勝クラス)を追走して内から併入した。北村友騎手は「ある程度の前向きさを保ちながら、集中を切らさないように。その通りの追い切りができた。言うことないと思う」と声を弾ませた。
唯一ともいえる課題が馬体の維持だった。先月13日に帰厩したが、斉藤崇師は「帰ってきて当初の印象としては『体がないな』と。乗っていくしかないので、乗り込みながらしっかり食べさせて、なんとかというところだった」と明かす。馬体重は前走出走時の496キロ前後を推移。そんな中で水曜は4週連続の併せ馬を課し、絶妙のバランスで仕上げてきた。トレーナーは「やりたいことは全部できた。(体重は)理想は増えてくれたらと思うけど、少し減るのでは。そのへんだけですね」と見込む。
その能力には絶大な信頼を置く。3戦3勝。前走では同じ中山2000メートルで2馬身差の完勝を果たしている。20年目でクラシック初制覇に挑む鞍上は「頼りになる相棒。欠点が少なくて総合点が高い。2歳の時より成長してくれて芯が入ってきた感じ。負けたくないです。そのひと言。それ以上の言葉はないかな」と必勝の決意を口にした。斉藤崇師も「日本の競馬を引っ張っていく馬になってほしい」と望む逸材。胸を張って東上する。【太田尚樹】