19日の中山グランドジャンプ(J・G1、芝4260メートル)は5強、6強の呼び声高く、見応えのあるメンバーがそろった。逃げ切りが極めて難しいタフなコースなので、ジョッキーたちの本音は序盤は他の馬に行ってほしい。某騎手によると既にレース前から駆け引きが始まっていて、枠順も大きな要素だという。見どころの1つは大竹柵と赤れんがの直後のカーブ。ここでジョッキーはできるだけインを取りたい。外を回されると、しばらく距離ロスを覚悟しなければならないからだ。各馬の飛越やバンケットの上り下りはもちろん、コース取りにも注目です!
石神深騎手が「自分の中では1強」と抜けた能力を信じるマイネルグロン(牡7、青木)は、昨春に発症した右前脚深屈腱炎(けんえん)の再発もなく、坂路で順調に追い切りを重ねてきた。鞍上の感触もいい。「先週は反応がいまひとつだったが、今週は横に出したら反応してくれた。折り合いもスムーズで程よい緊張感で臨める」。前走中山大障害はスクーリングの時から気合が乗って、競馬では折り合いを欠いてしまった。終盤の障害で斜めに跳び落馬競走中止。その敗因を踏まえて巻き返しに燃える。23年中山大障害を10馬身差で制した時はオジュウチョウサンの後継との評判も高かっただけに、復活が待たれる。
4連勝中のスマイルスルー(牡5、斉藤崇)も本格化した。京都ジャンプS、小倉ジャンプSとG3を連破。ジューンベロシティにも乗っていた高田騎手はこちらに騎乗する。中山は1走で、オープンを6馬身差で勝っている。
ジューンベロシティ(牡7、武英)は前走阪神ジャンプS2着に引き続き森騎手とのコンビ。大障害コースは6、5、2、4着と経験豊富で、昨年の中山GJは勝ったイロゴトシに3馬身差と大きな力差はなかった。
小牧騎手のインプレス(牡6、佐々木)は障害3戦目から4連勝中。前走ペガサスジャンプSは初めての中山コースを克服した。ペガサスJSからのレース間隔が昨年までの中2週から中3週に広がり、調整期間に余裕が出た点もプラスになる。「具合はすごくいい。距離も大丈夫」と佐々木師も期待する。
エコロデュエル(牡6、岩戸)も大障害コース3、4、2着とあと1歩。草野騎手は「去年の秋から完成してきた。流れに身を任せるだけでは勝てないので、スタミナ勝負に持ち込みたい」とイメージを描く。
小坂騎手のネビーイーム(牡7、佐々木)は障害20戦目と豊富な経験を生かす。暮れの中山大障害3着の力は侮れない。「距離は長ければ長いほどいい」と佐々木師も楽しみにする。
そのほかに上野騎手が「胸を借りる立場だがノーチャンスではない」と気炎を上げるアランデル(セン7、大竹)も不気味な存在だ。