【コラム】27日香港チャンピオンズデーで注目、香港騎手最年少23歳フェラリス騎手

香港クラシックマイルを制したマイウィッシュとフェラリス騎手(C)The Hong Kong Jockey Club

J・モレイラ騎手とZ・パートン騎手が激しくしのぎを削ってリーディングを争っていた香港競馬は22年12月に雷神モレイラが去って、以降はパートン騎手の1強時代(今シーズンは22日まで96勝で1位)が続いています。

大相撲に例えればパートン騎手は“ひとり横綱”で、昨シーズンから香港に拠点を移したH・ボウマン騎手(同56勝)という名大関はいるものの、勢いのある若手の登場が待たれていました。

香港騎手で最年少の23歳のルーク・フェラリス騎手は現在36勝でリーディング4位タイ。多くのファンが支持する未来の“横綱”候補です。

日曜のG1チャンピオンズマイルでは香港クラシックマイル(芝1600メートル)の勝ち馬で、香港ダービー2着のマイウィッシュ(せん4、父フライングアーティ)とコンビを組み、G1チェアマンズスプリントプライズでは前哨戦3着のラッキーウィズユー(せん7、父アーティシラー)で大本命のカーインライジングに挑みます。

競馬一家に育ったフェラリス騎手の父は06/07年シーズンの香港年度代表馬に輝いたヴェンジェンスオブレインを手がけたデヴィッド・フェラリス調教師。ルークはシャティン競馬場の厩舎住宅で幼少期を過ごし、17歳の時に祖父が住む故郷の南アフリカで騎手デビュー。メキメキ頭角を現して、最優秀見習い騎手に2度輝くと、マルムースで同国の3冠競走を制すなど6つのG1に優勝しました。

19歳の時に香港でライセンスを取得し、昨年12月には香港通算100勝を達成、出世の階段を順調に駆け上がっています。

敗れたとはいえ香港ダービーのマイウィッシュは、最後方から大外を強襲して短頭差の2着。香港の2000メートルを超える競馬の上がり2ハロン(400メートル)タイムで香港最速となる21秒39という驚異の瞬発力を披露しました。

人馬の勢いに乗ってみる手もありそうです。【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)