評判馬がコケて英ダービー前売りオッズが変動!良血馬ドラクロワが1番人気に浮上

美浦トレセンを訪れ、調教を終えたムーア騎手(左)と握手するオブライエン師(2024年11月撮影)

英ダービー(G1、芝2410メートル、6月7日=エプソム)へ向けた最重要ステップレースのG2ダンテS(G2、芝2050メートル)が15日、ヨーク競馬場で行われ、ブックメーカー各社の英ダービー前売りオッズが大きく変動する結果になった。

ダンテSには昨秋から英2000ギニー&英ダービーで1番人気に推されてきたアイルランドの2戦2勝馬ザライオンインウィンター(牡3、A・オブライエン、父シーザスターズ)が登場。調整遅れで英2000ギニーに出走していなかった大物の始動戦で注目されたが、序盤から折り合いを欠き、直線も伸び切れず6着に敗れた。

大本命がコケた一戦を制したのは伏兵プライドオブアラス(牡3、R・ベケット、父ニューベイ)。昨年の凱旋門賞をブルーストッキングで制したラルフ・ベケット厩舎の所属馬でロッサ・ライアン騎手が騎乗。昨年8月のデビュー戦を勝って以来のレースだったが、直線の追い比べから一気に抜け出す完勝だった。

ダンテSのレース終了直後、英ダービーの1番人気に浮上したのはエイダン・オブライエン厩舎の管理馬で、レパーズタウン競馬場のG3ダービートライアルを快勝しているドラクロワ(牡3、父ドバウィ)。母がテピン(米国調教馬ながら英国のロイヤルアスコット開催でG1クイーンアンS制覇の名牝)という良血馬で、大手ブックメーカー各社は単勝オッズを3・25~3・75倍に設定している。2番人気は英2000ギニーを快勝し、2冠に挑むゴドルフィンのルーリングコート(牡3、C・アップルビー、父ジャスティファイ)で同4・0~5・0倍。ダンテSを制したプライドオブアラスが同5・0~6・0倍の3番人気。初黒星を喫したザライオンインウィンターが同6・0~7・0倍の4番人気となっている。

一昨年のオーギュストロダン、昨年のシティオブトロイに続く英ダービー3連覇、自身の最多勝記録更新となる英ダービー11勝目を狙うエイダン・オブライエン師はザライオンインウィンターについて、本番へ向けた上積みが大きいこと、ライアン・ムーア騎手の感触は良かったこと、トライアル競走でペースが遅かったことを語っている。たくさんの有力馬を抱える中で、本番の英ダービーにどのような布陣で臨んでくるのか、3歳初戦で大敗を喫し、英ダービーで巻き返したオーギュストロダン、シティオブトロイのようにザライオンインウィンターの逆転戴冠劇があるのか、注目が集まる。