田中勝春師、重賞初V「こんなに早く勝てるとはねぇ」会心のカッチースマイル/新潟大賞典

新潟大賞典をシリウスコルトで制した田中勝春師(左から2人目)

<新潟大賞典>◇17日=新潟◇G3◇芝2000メートル◇4歳上◇出走16頭

会心のカッチースマイルだ! 騎手から転身し、今年3月開業の田中勝春調教師(54)が8番人気シリウスコルト(牡4)で重賞初挑戦初制覇を果たした。勝ちタイムは2分0秒5。ウイナーズサークルでは後輩の古川吉洋騎手(47)と笑顔がはじけた。春の新潟開催初参戦だった武豊騎手のサブマリーナが2着に入った。

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越後の地を悠々1人旅、完璧な逃げ切りだった。前半3ハロン手前でゆっくりハナに立ったシリウスコルトと古川吉騎手。そのままスローに落とし、長い、長い直線で後続を2馬身突き放した。「この形も想定内。先輩(田中勝師)の馬で勝てて良かった」とベテランの腕が光る会心の騎乗だった。

重賞の舞台に、あのスマイルが戻ってきた。今年定年で引退した宗像義忠厩舎で騎手時代バランスオブゲームなどに多数騎乗していた田中勝師。その厩舎から引き継いだ同馬が先月の福島民報杯で挙げた厩舎初勝利に続き、今度は重賞タイトルを届けてくれた。縁ある馬で達成した開業1年目での重賞勝ちに「こんなに早く勝てるとはねぇ(笑い)。馬が頑張っていたから、頑張れ、頑張れと思ってみていたよ。宗像先生も喜んでくれるね」とカッチースマイルで締めた。レース後は多くの競馬関係者からの祝福の声全てに笑顔で応え、時には「今度すしだな」など冗談交じりに応えていた。その屈託のない笑顔が、人を引きつけ続けるのだろう。

今後は馬については様子を見て決めるとした上で「他の馬も頑張らせないとな」と冗談交じりに話した新米指揮官。これからもその笑顔をウイナーズサークルで見せる。【深田雄智】

◆シリウスコルト ▽父 マクフィ▽母 オールドフレイム(ゼンノロブロイ)▽牡4▽馬主 飯田正剛▽調教師 田中勝春(美浦)▽生産者 千代田牧場(北海道新ひだか町)▽戦績 13戦4勝▽総獲得賞金 1億3970万6000円▽馬名の由来 星の名称+人名より。