【船橋便り】“ほぼカムニャック“血統に見応えあった千葉セリ、血の勢いからダービーはやはり…

千葉セリで落札されたダンスグルーヴィの23

オークスの余韻に浸る翌朝。私は船橋競馬場で行われた千葉サラブレッドセールを見学しに行きました。

直近では大阪杯連覇のベラジオオペラや、昨年のヴィクトリアマイルを制したテンハッピーローズなど、活躍馬が多数輩出されています。

大きな盛り上がりを見せ、上場49頭のうち、5000万円を超えた落札馬が9頭も。ダート界で旋風を巻き起こしているナダル産駒が最高額の8800万円(税込み)で落札されたほか、印象としてはファウストラーゼンを輩出したモズアスコットが種牡馬として評価されていると感じました(上場2頭とも6000万超え)。血の勢いに乗っかろうという購買者の意欲が伝わってきました。「ハイッ、ハイッ」のかけ声の応酬は見応え十分でした。セリの雰囲気は楽しい、面白いです。

 

個人的に面白かったのは、ダンスグルーヴィの23(牝)のセリでした。

父はディープインパクトの子どもとして安田記念を制するなど活躍したサトノアラジン。

そして母方の血統をたどれば、3代母に武豊騎手とのコンビで桜花賞を制したダンスインザムード、その母はダンシングキイということで、同じ牝系には昨日のオークスを制したカムニャックがいるという血統。カムニャックは父がブラックタイド(全弟にディープインパクト)であり、同馬への口上は「血統はほぼほぼカムニャック」と紹介されていました。

その言葉に触発?されたか、購買者の方々はどんどん手を挙げ、リザーブ価格1000万円でスタートしたセリが、4400万円(税込)まで上がりました。これも血の勢いでしょうか。落札したのは小川眞査雄氏でした。

 

オークスのレース後、金子真人オーナーが「レース後にカムニャックの父がブラックタイドであると考えた。弟のディープインパクトと2世代連続でセリで落とした僕は運がありましたね」と笑顔で話していました。また、生産牧場の社台ファーム吉田照哉代表は「キタサンブラックが出てきてから、サクラバクシンオーの肌馬にブラックタイドを、という風に思ってきた」と誕生秘話も。血をつなぐという魅力がある競馬の素晴らしさに感動しています。

 

さぁ、今週はダービー。みなさんそれぞれ、思い出のダービーや、思い入れの強い血統があると思います。血の勢いなら、ブラックタイドの血を引くキタサンブラック産駒クロワデュノールに後押しの材料となるでしょうか。キタサンブラック自身は大敗したダービー。産駒は2着が2度でまだ未勝利。果たしてどんな結末に-。わくわく感を抱き、このあと常磐線に揺られて美浦トレセンに向かいます。【深田雄智@日曜コラムで馬連万馬券的中】