【ダービー】競馬界もショータイム! ショウヘイで友道師が現役最多4勝へ「似ている…大谷に」

10日、直線抜け出して京都新聞杯を制したショウヘイ

競馬界もショータイムだ! 競馬の祭典「第92回ダービー」(G1、芝2400メートル、6月1日=東京)で、JRA友道康夫調教師(61)が現役トレーナー単独最多の4勝目を狙う。送り出すのは、その名もショウヘイ(牡)。

ドジャース大谷翔平選手を連想させる馬名通りに、高い能力を有する競走馬だ。誰よりもダービーの勝ち方を知る名将に導かれ、Show Timeが始まる。

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現役最多を更新するダービー4勝目へ、並々ならぬ思いがある。友道師は20年以降、昨年まで5年連続で管理馬を世代頂上決戦へ送り出している。ただ、昨年は皐月賞馬ジャスティンミラノで挑戦して2馬身差の2着。悔しい思いをした。

「昨年のダービーが終わった瞬間に、来年のダービーこそと思った。やっぱりダービーは他のレースとは全然違う。厩舎は毎年出られるけど、馬は一生に1度しか出られない。馬主さんにいい馬を預けていただいているので、応えたいという思いは強い」

競馬界のMVPへ。今年はショウヘイでダービー制覇を狙う。馬名から連想されるのは、米大リーグ・ドジャースで活躍する大谷翔平選手。阪神ファンで、野球好きとして知られる友道師も、大谷選手同様の活躍を期待せずにいられない。

「本当にすごい選手。大谷さんがメジャーリーグに行ってから、テレビでメジャーの試合を見るようになったけど、他の日本選手と体が違うよね。ショウヘイはガッチリとした感じではなくて体は違うけど、頭が小さくて、バランスがいいのは似ているかなと思う。ダービーも“ショータイム”になればいいね」

これまで友道師は計14頭でダービーに挑み、現役トレーナー単独最多となる3勝を挙げる。最もダービーの勝ち方を知っている調教師となったが、その背景には先日この世を去った、かつての管理馬アンライバルド(※)での経験がある。

「1番人気だったけど、12着と負けてしまって、悔しい思いをした。馬の具合は良かったし、スタッフも最高に仕上げていってくれたけど、雨が降って力を発揮できず…。運も味方につけないと勝てないんだと思った」

厩舎の勢いは十分だ。先週のオークスを僚馬カムニャックが勝利。桜花賞には出走できなかったが、フローラS1着で優先出走権をつかみ、本番も制した。ショウヘイも京都新聞杯を勝って賞金加算に成功。“東上最終便”に乗った。

「デビュー2戦目(昨年12月)の勝ち方が良かったし、その時にこの馬で来年の皐月賞、ダービーに行けたらと思った。皐月賞は出られなかったけど、最後の最後でダービーに行けることになった。勝ちたいね」

目指すはワールドシリーズ制覇にも匹敵する難関、3歳馬7950頭の頂点。It,s show time! 【藤本真育】

※=友道師が管理した09年皐月賞馬。1番人気に支持されたダービーは直前にゲリラ豪雨があり、勝ち時計が2分33秒7(ロジユニヴァース)という不良馬場に泣いて12着に敗れた。前年10月の新馬戦は1着が同馬で、2着リーチザクラウン(ダービー2着)、3着ブエナビスタ(G1・6勝)、4着スリーロールス(菊花賞馬)とのちに上位馬がすべて活躍。「伝説の新馬戦」と称された。今月9日に右後脚の骨折により種牡馬としての繋養(けいよう)先で安楽死となった。