【コラム】ムーア騎手、11年ぶり仏ダービーVへ追い風 英、愛ダービーまで突っ走る

ライアン・ムーア騎手(2024年撮影)

今年の日本ダービーは11年ぶりに6月開催となって、フランスのジョッキークラブ賞(G1、芝2100メートル、シャンティイ)=仏ダービー、と同日の開催となりました。

今年と同じ6月1日の開催となった14年は晴天の東京競馬場で横山典弘騎手の乗ったワンアンドオンリーが、イスラボニータを3/4馬身かわして優勝。それから約7時間後に行われた仏ダービーは芦毛のザグレーギャツビーが最内から鋭く伸びて2着のシャムキールを3馬身ちぎって快勝、鞍上のR・ムーア騎手は仏ダービー初優勝を飾りました。

この翌年の15年に欧州を代表する競馬コングロマリット“クールモア”の主戦となるムーア騎手はその後も毎年のように仏ダービーに挑んでいますが、勝つまでには至っていません。

しかし、今年は少し様子が違っています。

仏2歳G1のジャンリュックラガルデール賞の勝ち馬で、前評判の高いカミーユピサロ(牡3、父ウートンバセット)を筆頭にクールモアとオブライエン厩舎が最大4頭をフランスに送り込むことにしているからです。

カミーユピサロはスミヨン騎手で臨んだ5月11日のG1仏2000ギニー(芝1600メートル)でムーア騎手のアンリマティス(牡3、父ウートンバセット)の3着でしたが、ここで披露した持続力ある末脚は距離が延びて、さらなる才能開花を予感させるもの。G1英2000ギニー(芝1600メートル)勝ち馬で強敵と目されていたルーリングコートが英ダービー挑戦に舵を切ったことも追い風となっています。

ムーア騎手は先週末も土日でG1愛1000ギニーやG1タタソールズGCなど重賞3勝と絶好調。仏ダービーを皮切りにこれも有力馬を抱える英、愛ダービーまで突っ走る勢いです。【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)