【安田記念】ソウルラッシュ最盛期 “ドウデュース超え”歴代最速ラスト10秒5連発

坂路で追い切るソウルラッシュ

<追い切りの番人>

「ドウデュース超え」の豪脚を見せる。春のマイル王を決める安田記念(G1、芝1600メートル、8日=東京)の追い切りが4日、東西トレセンで行われた。調教を深掘りする「追い切りの番人」の担当は、春G1・9戦8勝の太田尚樹記者。ドバイターフを制したソウルラッシュ(牡7、池江)に注目して、先々週と先週にCウッドで“歴代最速”のラスト10秒5を連発した脚力の源に迫った。

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7歳にして最盛期を迎えた感のあるソウルラッシュは、どこが変わったのか?

6歳秋にしてG1初制覇を果たし、前走では香港最強馬ロマンチックウォリアーを破った。その充実の要因について、立ち姿の写真を手に池江師にたずねた。

「2次元で見たら駄目。後ろから見たらトモがすごいから。ロマンチックウォリアーみたいに」

大学の先輩からたしなめられた気分だった。せっかく現場で実馬を見られる立場なのに、写真に頼った自分を反省した。だから、追い切り直後に待機して、間近で後ろ姿を凝視した。

まさに眼福だった。鈍く光る黒鹿毛に包まれた筋肉は隆々と盛り上がり、柔らかさと力強さを兼ね備える。ボリュームもすさまじく、担当の橋口助手は「未勝利馬の倍ぐらいありますよ」と笑った。

その尻は両上端が角張り長方形に近い。いわゆる「四角いトモ」だ。祖父にあたるキングカメハメハの産駒に多い特徴で、成熟の表れ。厩舎の先輩で5歳時にG1・2勝を挙げた同産駒ラブリーデイを思い出した。

見る者を圧倒する臀部(でんぶ)が、爆発的な推進力を生む。先々週と先週にはCウッドでラスト10秒5を連発。自動計測開始の21年12月以降の最速記録10秒2(フリッカージャブ=今年4月20日)は左回りで計時されており、メインの右回りでは“レコード”。ドウデュースの10秒6をも上回った。浜中騎手は「体がしっかりしてバランスが良くなった」と指摘した。

坂路での最終追い切りも文句なしだ。四肢の回転が速い上にダイナミック。余力十分に4ハロン52秒3-11秒8と伸びた。トレーナーも「先週でけっこう仕上がったので、坂路を単走で十分かなと。動きは良かった。(前走と)同じぐらいの状態に持ってこられていると思う」と評価した。

今なら東京も制圧できる。府中では過去6戦未勝利で、池江師も「ダラダラ続く坂が良くないのかも」と首を傾げるが、1年前はロマンチックウォリアーから0秒1差の3着。さらに磨かれた極上の瞬発力をもってすれば心配無用だろう。

■浜中騎手と一問一答

-先々週と先週の調教は

以前に乗った時よりトモの力強さが出て、走りのバランスも良くなっていたのを感じながら騎乗した。数字以上の迫力で、特に1週前はすばらしい動き。

-3年ぶりの騎乗

馬も一番充実している時期だと思う。そういう馬の依頼を頂けたのはジョッキーとしてうれしいこと。結果で応えないといけないと思う。とにかく楽しみ。

-レースのイメージは

この馬の力を引き出すためにどうすれば良いかということをこれからじっくり考えたい。