英国に夏の到来を告げるロイヤルアスコット開催が火曜(17日)に開幕しました。毎日7競走が土曜(21日)まで続けられ、開催中に行われる全35競走のうちG1が8つ、これを含めて重賞が19とリステッド競走が3つ行われます。
ホースマンにとって、出走させるだけでも名誉なだけに出走馬は英国の他の開催より多くなります。
水曜は7競走に133頭が出走予定。出走馬が多くなるもうひとつの理由は、多頭数競馬が可能な直線競馬が4つ組まれているからで、伝統のハンデ戦のロイヤルハントC(芝直線1600メートル)は30頭立て。2歳牝馬によるクイーンメアリーS(G2、芝直線1000メートル)は25頭立て、残る2つの直線レースも24頭、24頭立てと見応え十分。高配当が飛び出すことも少なくなく、穴党ファンを喜ばせています。
水曜の目玉となるプリンスオブウェールズS(G1、芝1990メートル)は9頭立てになりました。ここは昨年の凱旋門賞3着馬で、今季は前走のタタソールズGCなど2戦2勝のロスアンゼルス(牡4、父キャメロット)と昨年の英チャンピオンSなど重賞5勝でタタソールズGC2着のアンマート(せん7、父オウタード)の再戦が見どころです。
日本関連では最終日となる土曜のクイーンエリザベス2世ジュビリーS(G1、芝直線1200メートル、18頭が参戦予定)に香港から転戦のサトノレーヴ(牡6、堀、父ロードカナロア)がJ・モレイラ騎手で出走を予定しています。
日本での馬券発売はありませんが、英国のブックメーカーがつけるオッズは単勝8・0倍の3番人気。1、2番人気はともに前走で1200メートル戦に勝って臨むラザット(せん4、父テリトリーズ)とイニシェリン(牡4、父シャマーダル)になっていますが、サトノレーヴの実績はこれらに勝るとも劣らぬもの。ここに、その姿はありませんが、現在の短距離界で世界最強とされる香港のカーインライジングと差のない競馬をしているサトノレーヴだけに大仕事を期待してよさそうです。【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)