今年もキタサン祭りだ! ブラックチャリス1馬身遅れも心配無用、浜中騎手合格点/函館2歳S

浜中俊騎手を背に、函館ウッドチップコースで併せ馬追い切られるブラックチャリス(右)

<函館2歳S:追い切り>

血の勢いには逆らえない-。函館2歳S(G3、芝1200メートル、20日)の最終追い切りが16日に行われた。

新馬戦をレコードVで飾ったブラックチャリス(牝、武幸、父キタサンブラック)は、浜中俊騎手を背に、函館ウッドで上々の動きを披露した。先日のセレクトセールで父の産駒は落札価格が億超えを連発。父の偉大さを受け継ぐ快速牝馬が、世代最初のタイトル奪取に挑む。

   ◇   ◇   ◇

少し驚いた。どんよりした空模様の中、新馬をレコードで制したブラックチャリスが併せ馬で1馬身遅れ。ただこれは僚馬を大きく追走したからで、5ハロン68秒1-12秒8(馬なり)と時計的には十分。浜中騎手は「いい動きでしたよ。ラストに気合をつけるか、判断は任せるという指示で、そんなにやる必要ないと思ったので」と遅れはノープロブレムだ。

インパクト大のデビュー戦だった。難なく好位につけるスピードを見せると、直線では後続を突き放してレコード勝ち。「ゲートからゴールまで上手な走り。期待通りでしたね」と鞍上は絶賛。完成度の高さはピカイチで「ボーッとする時もあって、動じない。牝馬にしては珍しい。頼もしいです」と2歳牝馬離れした落ち着きも兼ね備える。

血統にも注目だ。父は活躍馬を輩出し続けるキタサンブラック。前日まで開催されていたセレクトセールでは、産駒の活躍ぶりに目をつけたバイヤーの競争が激しく行われ、2日間で計18頭が1億円超えの落札額だった。産駒の印象を同騎手は「メンタルのいい子が多い。この子の母(ゴールドチャリス)は精神的にキリキリしていたけど、父の血が出ているのか、その面は見せていない」と分析。娘は偉大な父の血を色濃く受け継ぐ。

世代最初の重賞で最速の証明へ-。「チャンスはある。期待してます」と鞍上は力を込める。現2歳世代のキタサン祭りは、今年も函館から始まる。【深田雄智】

◆キタサンブラック産駒2歳時の函館芝成績 これまでのべ11頭出走し【2 4 0 5】で連対率54.5%と高い数字を誇る。昨年はサトノカルナバルが函館2歳Sを制した。