剛腕の源は爆食いにあり?
大井時代を含め、中央、地方通算で4600勝以上を誇る内田博幸騎手が、26日に55歳の誕生日を迎えます。現役では最年長の58歳(30日が59歳の誕生日)柴田善臣騎手、57歳の横山典弘騎手、56歳の武豊騎手に次ぐベテラン。猛暑の美浦で調教に騎乗していた内田騎手は「精力的? 普通ですよ。時が流れただけで、年齢は感じないです。先輩たちはすごいですよね。そういう人たちがいるから自分もまだまだやれると思えるし、1つの力になっていますね」と活力にあふれていました。
ファンから“ウチパク”とのニックネームで支持される内田騎手といえば、馬を力強く動かす「剛腕」のイメージが強いでしょう。その原動力を聞くと「週3日ほどのトレーニング。有酸素運動中心で疲れない程度に」「食事は野菜から」と2点挙げてくれました。特に食事の面を掘り下げると、面白いエピソードが。
「とにかくノンストレス。好きな時に好きなものを、おなかが空いたら食べる。毎日じゃないけど(深夜)12時を過ぎても食べるし、夜中の2時にも普通に食べますよ」
ある日のこと。自宅で料理宅配サービス「ウーバーイーツ」を利用し、ハンバーガーを注文したそう。
「本格的なでかいハンバーガーを頼んでおなかいっぱいにしようと思ったら、なぜか玄関前に焼き肉弁当が置いてあってね。A5ランクの肉と米がモリモリ入った大盛り弁当が2つも。間違ってるな、と思って弁当のお店に電話したら、相手が分からないので食べちゃってくださいって言われて。近所かもしれないので、と返したけど、やっぱり分からないから食べてくださいって言われて、困っちゃったよね(笑い)」
しばらくするとハンバーガーが到着しました。
「迷ったけど、ハンバーガーも弁当2個も全部食べました。夕食、夜中、朝と3回に分けてね。だって、もったいないじゃないですか(笑い)」
大量の肉と米、バンズをぺろり。体重制限のある仕事ですが「今は50から51キロあたり。身長が高くないから、体重はそこまで気にしてないです」と長年の経験で調整しています。
今週開幕の新潟日曜メインの関屋記念(G3、芝1600メートル、27日)ではシヴァース(牡4、友道)と初コンビを組みます。北九州記念ではヨシノイースターで2着。今回勝利すれば、約2年3カ月ぶりのJRA重賞制覇となります。
「せっかく乗せてもらっているので、役に立つレースができれば。うまく息を入れて、気持ちが折れないように乗りたいですね」
まだまだ若者には負けられない-。食欲旺盛な名手の躍動ぶりに、今週末も注目です。【桑原幹久】