<ナッソーS>◇31日=グッドウッド(英国)◇G1◇芝1980メートル◇3歳上牝◇出走5頭
激しい雨の中、不良馬場で行われ、エイダン・オブライエン厩舎の3歳牝馬ワールが2着に5馬身差の圧勝で、前走プリティーポリーSに続くG1連勝を果たした。鞍上はライアン・ムーアで勝ちタイムは2分8秒43。2着は3歳のマイル女王を決めるコロネーションSを勝っていたセルセネ(牝3、J・マーフィー)。3着には牡馬相手のプリンスオブウェールズSで3着だった2番人気のシーザファイア(牝4、A・ボールディング)が入った。
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今年の“バリードイル”は3歳牝馬が強烈だ。英オークスで首差のワンツーフィニッシュを決めたエイダン・オブライエン厩舎。英オークス馬ミニーホークは英愛オークス「ダブル制覇」を果たし、英オークス首差2着のワールはプリティーポリーS、ナッソーSで連勝を決めた。プリティーポリーSでは斤量差が大きかったとはいえ、先日のキングジョージ6世&クイーンエリザベスSで2着に入り、凱旋門賞の前売りで1番人気になっているカルパナを破っており、ナッソーSのレース後、大手ブックメーカーの「bet365」「コーラル」社などはワールに対し、カルパナと並ぶ1番人気タイ、「ユニベット」「ベットフレッド」社は単独1番人気のオッズを提示している。
激しい雨の中、スタートから迷わずハナに立ったライアン・ムーアとワール。水しぶきを上げながら力強く直線を向くと、外ラチ沿いへ。最後まで先頭を譲ることなく、最後はセルセネ、シーザファイアを突き放し、先頭でゴールを駆け抜けた。ムーア騎手は「彼女はどても素直です。能力も高く、粘り強く、速い馬場も重い馬場もこなします。エイダン(オブライエン師)は彼女のことを『レーシングマシン』と呼びました。ワールはまだ成長を続けています。牝馬相手にG1を2勝し、牡馬相手にはステップアップしなければいけませんが、エイダンの馬はいつも良くなってきますから」とたたえている。
管理するエイダン・オブライエン師は「彼女は本当に素晴らしい牝馬です。関係者で協議しますが、多くの選択肢があります。ヨーク(英インターナショナルSかヨークシャーオークス)に行くのか、ヨークに行かず、凱旋門賞のトライアル(ヴェルメイユ賞)に行くのか、凱旋門賞に直行するのか。選択肢が豊富です」とコメントした。
今年の同厩舎の中長距離路線には古馬にロスアンゼルス、ヤンブリューゲル、3歳は牡馬に英愛ダービー馬ランボーン、エクリプスS覇者ドラクロワ、パリ大賞2着トリニティカレッジ、牝馬に英愛オークス馬ミニーホーク、そして、ワールと大物がズラリ。今後の各馬のレース選択、使い分けにも大きな注目が集まっている。