<夏のイチ押し>
デビュー6年目の原優介騎手(25=青木)が、JRA通算100勝まであと「2」としている。今週末も新潟で騎乗予定で、日曜メインのレパードS(G3、ダート1800メートル、10日)は2連勝中のルグランヴァン(牡3、高木)とコンビを組む。存在感を年々増しつつある穴ジョッキーは、とくにダート戦で高回収率をマークしている。区切りの勝利を一気に決め、さらには待望の重賞初制覇を狙う。
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デビュー当時には思い浮かべられなかった大台が近づいている。原騎手は現在98勝。「100勝は自分にとって大きな数字。今週はいい馬がそろっているので決めたい」と力を込める。今年は先週まで14勝。着々と白星を重ねている。「1年目は3勝しかできなかったし、100勝できずに引退するのかなと思っていた」と振り返る。
騎乗技術の向上など、成績アップの要因は複数ある。それを踏まえたうえで、師匠の青木師はコミュニケーション能力と表現力の高さを最も評価する。「騎乗して感じたことを伝える能力にたけている。その馬がよくなるためにどうすればいいか。調教師や厩舎スタッフらに言葉でしっかり提案できる。それが認められているから、騎乗回数も増えているのでは」。報道陣に対しても原騎手は、いつも丁寧かつ快活に応じる。
日曜メインのダート重賞レパードSでは、2連勝中のルグランヴァンに騎乗予定だ。「力がある馬。前に行けるし、レパードSは先行勢に有利。競馬で隙を作らないように教え込んできた」。鞍上にとっても重賞初制覇が懸かる。
通算98勝の内訳は芝29勝、ダート69勝。22年以降のダート戦単勝回収率は107%と馬券貢献度も高い。砂での騎乗を得意としていることは本人も自覚している。「乗る側としては、ダート戦は芝よりも予測すべきファクターが少ない。データになぞらえて乗ることが多い自分にとって、ファクターが狭まることは結果につながりやすい」。さらに返し馬を重視するスタイルも、ダート戦での好成績に反映されているのではと自己分析する。
重賞初騎乗は5年前のレパードS。15番人気フェイバリットで13着だった。「当時とは任されている馬も違えば責任も違う。いまは深い部分まで考えられようになった」。成長中の穴ジョッキーが一気に100勝目を決め、さらには重賞初勝利もつかみ取る。【奥岡幹浩】
◆原優介(はら・ゆうすけ)00年(平12)6月10日、東京都生まれ。20年3月にデビューし、同年4月5日中山12R(タイキダイヤモンド)で初勝利。24年3月にはドバイWC(ウィルソンテソーロ4着)で海外G1初騎乗を果たした。B型。23年11月に結婚、今年1月には第1子の長男が誕生した。